普段使いの日用雑貨はもとより、お鍋やフライパンといった調理用品、文房具、化粧品、DIY用品は当たり前、さらに食品やアパレル品まで、「100円ショップにない商品はない」といっても過言ではありません。毎日通っている人も多く、「100円ショップがあれば生活に困らない」、中には「スーパーマーケットを利用しなくなった」という人もいるそうです。

ただ、100円ショップにも、「ドラッグストア」や「スーパーマーケット（プライベート商品）」より割高の商品はあります。そこで「100円ショップで買うと、本当にお得な商品」を調べてみました。

人気上位は新居、ひとり暮らしにも欠かせない商品

家族、単身にかかわらず、引っ越し時に「100円ショップで日用品をそろえる」ケースは増えているようです。かつては「新スタートだから良い（高価な）ものを買う」「安いものは信用できない」という考え方が主流でした。しかし、「安価でも品質の良い商品が出てきた」「壊れたら買い替えればいいので、安い商品で十分」など、安い商品に対する意識も変わってきたため、新生活に際して食器やタオルほか、よく使う日用品を100円ショップでそろえるようになったのでしょう。

引っ越し時はもちろんのこと、それ以降の生活に役立つ「日用雑貨」は100円ショップの売り上げ上位にランクされています。たとえば、インターネットをはじめ、雑誌や業界紙など様ざまな媒体で行われている「100円ショップ人気商品アンケート」を見てみると、上位を占めているのは「日用雑貨」「文房具」「食器・キッチン用品」の３つ。10～20代女性の場合は、これに「メイク用品」が加わることもありますが、100円ショップに出かける人のほとんどが「日用雑貨」「文房具」「食器・キッチン用品」を購入していることがわかります。

実は100円ショップのほうが「高い商品」もある？

100円ショップで売れている「日々の暮らしに欠かせない商品」は、実際のところ「本当にお買い得商品」なのか、そこがとても気になります。そこで実際に足を運んでみたところ、同等の商品がドラッグストアや総合スーパーマーケットでは「98円」と、安く売られているケースは少なくないようです。特にお皿を洗うスポンジ、お弁当用の小分けケースといった台所の消耗品は100円ショップより安い商品もあるため、比較してから買うようにしたほうがよいといえます。

他には、内容量（枚数やg数など）を比べることも必要です。100円ショップ、スーパーマーケット、どちらも100円で売られているコーヒー用ドリップペーパーがあるとします。ここでチェックしたいのは枚数。大きさや品質が同じであれば、枚数の多い方がお得なのは当然です。またスーパーマーケットには150円で100枚、100円ショップは100円で50枚の商品があった場合、その時の出費は100円ショップの方が少ないですが、たとえば200枚必要ならばスーパーマーケットの方が安くなります。面倒だと思う人もいるでしょうが、日常的に使うものの節約は「塵も積もれば山」です。他にはゴミ袋、ゴム手袋、洗濯バサミ、キッチンペーパーなど、ひと袋に多くの商品が入っているグッズは、個数や枚数、容量を比較してから
購入することをおすすめします。

子供用品は100円ショップでの購入がお得？

比較が必要な生活用品とは逆に、100円ショップで買うべき商品は子供用の食器類でしょう。というのも、子供さんは大人と違い、ご飯を食べながら遊んだり、テレビに夢中になったりと、食事に集中しないことがあります。そのためコップやお茶碗を落とす、箸やスプーンを投げるなどして、食器を壊すことも少なくありません。壊した食器がもし、それなりの価格だったら大変ですし、キャラクター製品は結構値段の張るものも多いので、特に小さいお子さんは100円ショップの商品で十分だといえます。

そのほかの100円ショップで買うべきおすすめ商品は、掃除関連のグッズです。暮れの大掃除をする時などは、掃除グッズだけで意外と出費がかさみますが、これらは基本的に使ったら捨ててしまうため100円ショップでの購入がお得。ただ、洗剤類だけは注意が必要かもしれません。というのも、以前知り合いの方が100円ショップの洗剤を使ったところ、期待したほど汚れが落ちなかったという話を聞いたことがあるからです。また自分の経験として、消臭剤のスプレーが噴射せず、まったく使えなかったこともあります。

安くて便利な100円ショップは、家計を助ける強い味方ではありますが、何でも100円ショップでまかなうよりも、ドラッグストアやスーパーマーケットを上手に使い分ける方が、 生活費の節約につながるのではないでしょうか。