もしも家や土地にお宝が眠っていたら? その1



「家をリフォームしていたら、祖父の集めていた骨董品が出てきた」「土地を購入したら、そこが歴史的価値のある場所だった」といった話を耳にします。前者は個人的なことであり、後者は歴史ファンでもない限り素通りしてしまうため、それほど興味深く聞かない人も多いかと思います。

ただ、誰にでも起こりうる話ではあるのです。とはいえ、いざ自分が当事者になると「どこに相談したらいいのか?」「これって価値あるの?」とあわててしまうといいます。今回は、家にまつわるお宝(!?)についてお話ししましょう。



建て替え、リフォームでお家の整理をしていたら、骨董品が出てきた


建て替えやリフォームを行う場合、建て替えなら家全体、リフォームなら該当する部屋(部分)の家具や家電を整理することになります。その際、新居にも必要なもの、買い替えるので処理するもの、大切な思い出の品と仕訳していくわけですが、どうしていいのか処置に悩むものが出てくることもあるようです。

隠し場所を忘れていたへそくりなら万々歳。しかし、困るのは御先祖様が集めていた、価値があるのかないのかわからない書画や骨董品の類です。素人が見ても価値の高そうなものもあれば、まったく見当のつかないものもあるため、捨てていいのか悪いのか悩むといいます。

このような書画骨董品が見つかった場合、まず考えるのは専門家による「鑑定」でしょう。とはいえ、鑑定士、査定士のいる骨董品店や画廊などは、よほど趣味にしていない限り、足を向けることはないと思われます。また「敷居が高くて行くに行けない」という声もあるようです。



「鑑定」お願いするときにおさえておきたいポイント


鑑定を依頼する際、気になるのは「鑑定料金」「鑑定士の人柄やレベル(騙されるかもしれないという不安)」「○○は高額だと言っていたが、偽物だったら恥ずかしい」といったところでしょう。そこで、専門店へ持ち込む前にチェックしておきたいポイントを調べてみました。

○まずは自分で知らべてみる
以前は書画骨董品を調べる場合、専門店や図書館などに行くしかありませんでした。しかし、今はネットを使っておおよそのことを知ることができます。最低限押さえておきたいのは「種類(書画、陶器、彫刻など)」「製造された(使われていた)時代」「作者」「歴史的背景(製造背景)」「価値」「販売価格」などです。ある程度の知識を得ておけば、査定の時に役立ちます。

○買い取りなのか鑑定なのか
書画骨董品といったものを手放す際、「買い取り」「鑑定」ではニュアンスが違ってきます。「買い取り」とは基本的に「査定後、依頼業者に品物を買い取ってもらう」方法です。査定量は業者によってまちまちですが、この場合だと通常の査定費用はもちろん、出張査定も無料というところも少なくありません。価値のあるものもないものも手元には置かず、とにかく売りたいという人にはおすすめ。ただし、中には「買い取り不成立でも、費用などは一切掛らない」という業者もありますから、「すべて売るのはちょっと……」という人は、このようなところにお願いすると良いでしょう。

これが「鑑定」になると「そのものの真贋(単なる本物・偽物を判断するだけではなく、「写し(オリジナルの様式と同じ技法、同じ形で作った作品を評価することもある)」の価値を判断する」ことが優先されます。この鑑定を行うと、無名の作品の出どころや価値を知ることが可能です。この場合は、鑑定料が生じることが多く、費用はおおよそ数千円〜数万円。料金は鑑定士の経験・実績・能力によって上下し、高名で権威のある鑑定士になるほど高くなっていくようです。

○リサイクルショップでも査定はしているが……
近年は、リサイクルショップやそれに準ずる業者でも、書画骨董品の査定を行っているよううですが、やはり餅は餅屋。それなりに作品を査定してもらうなら、書画骨董専門店、画廊、質屋(大手には鑑定士がいるケースも多い)など、経験や実績のある鑑定士がいるところを利用するほうがいいでしょう。

○鑑定士に資格はない?
実のところ美術や骨董を鑑定する鑑定士に、明確な資格はありません。明日からでも鑑定士を名乗ることは誰にでもできてしまうのです。そのため何度も先述した通り、鑑定士自身の経験や能力が問われることになります。
また、ひとくちに鑑定士といっても、 たとえば陶磁器専門の鑑定士、絵画専門の鑑定士ほか、それぞれ「専門分野」「得意分野」を持っています。また、時代や国、作家に特化した鑑定士も存在します。中には幅広い知識を持つ鑑定士もいますが、できれば専門の鑑定士にお願いするといいでしょう。



刀剣を見つけたら注意が必要


陶磁器や絵画であれば、鑑定せずにそのまま持っていても問題はありません。しかし、刀剣となると話は別。もし家財整理の時に刀剣類を発見した場合、 銃砲刀剣類所持等取締法( 銃刀法)に基づき、登録が必要になることがあります。

登録しなくてはならないのは、登録証のない刀剣類です。無登録の刀剣類を見つけたら、まず所轄の警察署の「生活安全課」に発見届けを提出し、発見までの経緯などを申告することになります。届出の際には印鑑と刀剣類を持参。また発見場所、日時などを控えたメモを持っていくこともおすすめします。なお、窓口は発見場所の所轄警察署です。

発見届けを出した後は、刀剣登録審査の申請。登録審査には刀剣類、発見届出済証、印鑑、登録料が必要です。文化庁が美術品、骨董価値を判断、登録証の交付は各都道府県教育委員会が行い、審査が終われば登録証が交付されます。






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