こんなところにも発生? カビ対策はお早めに



毎年やってくる梅雨の時期、日々雨が降り、憂鬱な気分になることも多いですね。加えて家の中にはカビが発生。食べ物にも注意が必要になりますし、とにかく健康が気になります。カビの発生場所といえば、まず「水回り」「水分がたまりやすい(多い)場所」。台所、洗面所、バス、トイレに加え、サッシ(結露による)、押し入れの中などが良く知られています。

しかし、とんでもない場所でカビを発見することもあるようです。カビを放置していると、思わぬ病気の原因にもなりますので、梅雨突入前にカビ対策を考えておきましょう。



まさかと思う場所からカビを発見?


梅雨の声が聞こえてくると、気になるのが家のあちこちに発生するカビです。特に洗面所や浴室、キッチンをはじめとする水回り、結露の付いたサッシ、押し入れの中はカビの生えやすい場所になります。「カビは水分が多く、じめじめしているところに生える」ということは誰もが知るところですが、思いもよらない場所からカビが見つかることもあるようです。

〔カビが生えていてびっくりした場所・家財道具〕
◯壁や壁紙:「家具の後ろの壁がカビだらけ」など、大型家具など動かさない家財の後ろや見えない部分に生える。
◯カーテン:いつもはまとめていたカーテンを久しぶりに使ったらカビが生えていた。
◯カバン(カバンの中):特に皮のカバン。しばらく使わないで押し入れなどに放置していると、カバンがカビだらけになることがある。
◯布団:万年床のように、敷きっぱなしにしている布団の下にカビが発生。しまっていた布団がカビ臭くなった。
◯下駄箱:下駄箱の中、収納していた革靴ごとカビが生えた。
◯天井:寝る時、黒いシミが気になっていたが、よく見たらカビが発生していた。
◯フローリングや床:最初は単なる汚れだと思っていたら、掃除しても取れないのでカビだと気が付いた。

このように、カビはあらゆるところに発生します。中にはカバンの中や天井のように、水分がたまりにくそうに思われる場所でも関係ないようです。その理由はカビの発生条件にあります。

もともとカビとは、30数億年前には生じていたとされる菌の一種です。酵母、キノコを含めて真菌と呼ばれる微生物であり、糸状の菌糸先端から水分や栄養や吸収しながら伸長します。菌糸が十分に成熟すると新たな胞子を放ち、それらは動物や鳥、昆虫、風によって移動。そこで発芽、成長、胞子発散を繰り返すのです。カビの種類は現在までに約10万種が知られており、その中には有益なカビもあれば、有害なカビも存在します。カビの生育に必要なのは、「温度」「水分や湿度(70〜95%)」「栄養」などです。温度が5℃〜35℃前後の場所なら発芽し菌糸が生まれ、湿度、栄養を摂取しながら成長します。

つまりカビの胞子は空気中に浮遊しているため、家の中にも容易に入り込むことができ、そこに適度な温度と湿気、栄養があれば、どんな場所であっても発芽・成長するのです。そのため水回りでない場所でカビを発見しても、まったく不思議ではないといえます。



簡単で効果的なカビ対策


カビ対策には、様ざまなグッズや防止剤などが出回っています。種類も多彩で、どれを使っていいのかわからないことも少なくありません。しかし、カビの発生させる条件を踏まえた上で、容易に防げる方法があるのです。それはカビの好物である「温度」「湿度(水分)」「栄養」などをシャットアウトすること。中でも手軽な方法は乾燥・換気です。

天気の良い日は窓を開け、空気を通します。たとえば24時間換気設備があるのなら、積極的に稼働させましょう。窓は1日中開けておくと効果的ですが、夜間は防犯面で心配があります。暗くなったら窓を閉めて換気扇を回すなどの工夫をしてください。

カビの発生しやすい浴室やキッチン、洗面所は特に換気したい場所です。窓があるなら定期的に開け、風通しをすることをおすすめします。ただ、マンションやアパートだと、窓のない間取りも少なくありません。その場合は換気扇を回して、可能な限り換気するようにしましょう。また、すすぎ残した洗剤、せっけんやシャンプーはカビの栄養になります。洗い物が終わった後、お風呂上がりには、ぬるぬるが残らないよう洗い流しておきましょう。

普段は気がつきにくい壁のカビを防ぐには、家具と壁の間には少し隙間をあけておくことです。 空気が通りやすくなることで、カビが生えにくくなります。

このように湿気を溜めないよう換気・乾燥を意識するだけで、カビの発生を押さえることは可能です。「部屋がじめじめしている」と感じたら試してみてください。



カビによって引き起こされる病気に注意


カビには日本酒や味噌、醤油、鰹節などの発酵に使われる善玉もいますが、その一方で病気の原因となる悪玉が存在します。その一つが「アスペルギルス・フミガーツス」というカビによる「肺アスペルギルス症」で罹患するとせきや喀痰、胸痛、呼吸困難などを引き起こします。また 「カンジダ・アルビカンス」などの真菌が原因で、口や膣、皮膚の表面に斑点が生じたり、かゆみや痛みを感じるなどの症状が出る「カンジダ症」にも注意が必要です。

梅雨時には免疫力も下がりやすくなりますから、病気を防ぐためにも、しっかりとカビ対策を行ってください。

参考
衛生微生物研究センター http://kabi.co.jp/






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