一人暮らしのお部屋でも、安心して一緒に住めるペットたち
お散歩が楽しい陽気になってきました。公園などに行くと、愛犬と散策する人の姿も目に付きます。それを見ていると、「自分もペットが飼いたい」という気持ちになる人も少なくないでしょう。
ただ、一戸建ての人なら問題ありませんが、賃貸マンションやアパートに住む場合、物件によっては「ペット完全禁止」「一部のペット飼育可能」などの条件が設けられています。また、ペット許可の物件でも、一人暮らしで、毎日世話ができるか否かも心配です。
そこで今回は、単身者でも一緒に暮らせるペットを紹介したいと思います。
「飼ってみたいペット」ランキングを見ると
よほど動物が苦手でなければ、誰でも一度は「ペットを飼ってみたい」という気持ちになるかと思います。テレビで動物のバラエティー番組があると、何となく見てしまう人もいるのではないでしょうか。そこで飼ってみたい動物ランキングを調べてみると、1位はやはり「犬」または「猫」。このところのブームも手伝って、最近は猫が一番人気になっているようです。次点はウサギ、ハムスター、フェレットなどの小動物。ランキングを見ていると、マンションやアパートでも飼育可能な種類が支持されているといえます。
かつての集合住宅は、「ペット全面禁止」がほとんどでした。しかし近年は、大型でなければペットを飼える物件も少なくありません。また賃貸の中にも、ペットと住めるところが増えています。
とはいえ、「ペット可」の物件に住んでいるからといって、考えもなしにペットを飼うのは厳禁。特に一人暮らしの場合、「毎日世話ができるのかどうか」を考える必要があります。無責任にペットを飼うと、周囲に迷惑をかけたり、ペットが病気にかかってしまうなどの問題が生じるからです。
一人暮らしはペットを飼ってはいけない?
一人暮らしの人の中にも、ペットと快適に暮らしている人が少なくありません。愛情を注いでいるのはもちろん、きちんと世話をしているからなのでしょう。ただ、犬や猫などは毎日の餌やり、犬だと散歩も必要、さらにシャンプー、予防注射、普段のブラッシングなどなど、普段のケアもありますから、仕事や学業との両立は結構大変だと思います。「定時に帰れる」「比較的に規則的な生活ができる」人であっても、不測の事態が起これば、世話が滞ってしまう可能性も。このようなことから、一人暮らしにペットはどうしてもハードルが高くなるといえるでしょう。
一人暮らしでも比較的安心して飼えるペットとは?
一人暮らしの人がペットを飼うのであれば、まず、「世話しやすい種類」が条件になります。部屋の中で、できればケージ内で飼育できるものが良いといえるでしょう。具体的にいうと、ウサギ、ハムスター、モルモット、インコや文鳥などの鳥類が、比較的におすすめ。犬や猫のようにトイレのしつけが必要ではありませんし、掃除もしやすく、家の中を駆け回って物を壊す、鳴き声や足音で、周囲に迷惑をかけるなどの心配も少ないといえます。もちろんケージから出してあげて、一緒に遊ぶこともできます。
また、カメなどの両生類や金魚、熱帯魚などもひとり暮らし人に適したペットだといえるでしょう。こちらもケージや水槽で飼育でき、普段の世話も犬や猫ほかの小動物に比べれば楽です。
◎ひとり暮らしおすすめペットのワンポイント情報
●ハムスター
メリット/ケージで飼えるので掃除が楽。費用があまりかからない。
デメリット/寿命が短い。病気になると診てくれる動物病院が少ない
●ウサギ
メリット/ケージで飼える。臭いが少ない。トイレのしつけができる。
デメリット/神経質で環境変化に弱い。
●ハムスター
メリット/ケージで飼える。人懐っこい。
デメリット/寂しがり屋。他と比較すると、ケージを清潔にしておく必要がある
●インコ(鳥類)
メリット/ケージで飼える。環境適応能力が高い。色がきれい。鳥類の中では丈夫。一緒に遊べる。
デメリット/寒さに弱い。
●亀
メリット/水槽で飼える。大人しく、一生のパートナーになってくれる。頻繁にえさを与える必要がない。掃除が楽
デメリット/種類によっては人より長生きする種類もいるため、最後まで世話ができるか否か、無理であれば預け先を考える(不用意な放流は厳禁)
●金魚(魚類)
メリット/水槽で飼える。餌やりなど世話が楽。色が楽しめる
デメリット/大きな水槽は掃除が大変。寿命が短い。一緒に遊ぶことはできない。熱帯魚など種類によって飼育が難しい。
最近人気のフェレットですが、しつけをすれば犬のように飼える利口な動物です。ただ、中にはかみ癖がある個体もいますから、選ぶときには注意が必要だといえるでしょう。部屋の中でも飼えますが、犬や猫のように遊びまわるのが好きですから、ケージに入れたままではストレスがたまるので注意してください。
ペットを飼う場合は、どれだけきちんと世話をしてあげられるかが重要です。一人暮らしであっても大切に飼う自信があれば、住民の心を癒す、よきパートナーになってくれるますよ。