フローリングを保護する「フロアコーティング」について



一軒家もマンションなどの集合住宅も新築のときはピカピカ。しかし、年数と共に経年劣化が起こるのは仕方ないことです。中でも「床」は毎日みんなが歩き回り、時にはものを落としたり、水をこぼしてしまったりと傷みやすい場所。傷や汚れをケアせず放置しておくと、亀裂や穴が生じることも少なくありません。

そのため近年は傷んだ床を修復する際、「フロアコーティング」を施す人が多いようです。「掃除がしやすい」「床が劣化しにくい」などのメリットもあるので、新築の時にフロアコーティングを行うケースも増えています。



「フロアコーティング」とは何か?


「フロアコーティング」とは床表面の装飾や保護、防錆を目的に、床面を樹脂の皮膜で覆う施工方法です。ワックスや塗料など様ざまな溶剤を用いて、一般的には住宅のフローリング材に施されます。

近年、日本人の生活スタイルも変わり、洋間~「フローリング」の部屋が増えています。またフローリングには、「掃除が簡単」「静電気防止」「断熱能力がある」「防音性が高い」といったメリットがあるため、この傾向は続くことでしょう。

ただし、フローリングにも「窓際は日光(紫外線)によって日焼けができる」「重いものを落とすなどでキズがつきやすい」「水に弱い」などのデメリットはあります。中でも「水(液体)」は大敵で、水分によって「フローリングが反る・膨れる」「変色」「腐食」といったトラブルが発生することも少なくないようです。キズをはじめとする劣化が酷くなると補修だけでは改善できず、フローリング自体を張替えなければなりません。それを防いでくれるのが、「フロアコーティング」なのです。



「フロアコーティング」のメリットとデメリット


「フロアコーティング」の種類を大きく分けると、「水性系(ウレタン、アクリルなど)」「油性系(シリコンなど)」の2種類に分類できます。どちらにも共通する主なメリット、デメリットは以下の通りです。

【フロアコーティングのメリット】

◎掃除が簡単
フローリングと違い水拭きができ、掃除が簡単。さらに薬品や熱湯にも強い。ワックスがけといったメンテナンスの手間も省ける。

◎子供・高齢者に優しい
転倒防止効果があるので、小さな子供、高齢者がいても安心・安全。

◎ペットがいても快適
犬や猫をはじめ、ペットの尿をはじくため、シミができにくい。また水拭きするだけで清潔に保つことが可能かつ臭いも残らない。ペットの引っかき傷も付きにくい。

◎日焼け軽減
室内に差し込む光による、フローリングの色あせや傷みを軽減する。

◎効果が長期間持続
一度施工すれば最低5年~長いもので30年以上効果が持続する。

◎キズがつきにくい
フローリングに比較するとキズがつきにくい。

◎ダニやハウスダストに強い
畳敷きの部屋などと違い、ダニやハウスダストが発生しにくい。

なお、「フロアコーティング剤が人体に影響を及ぼすのではないか?」と心配する人もいますが、現在の製品は格段に進化しています。ですから、小さな子供やペット、高齢者に悪影響を及ぼすことはないといえます。少しでも不安があるようなら、その製品が「F☆☆☆☆」(日本塗装工業会による、ホルムアルデヒド放散等級区分の最高等級)を取得しているものを選ぶといいでしょう。

【フロアコーティングのデメリット】

◎フロアコーティングできない床がある
新築など、何も施していない床であれば、ほぼ問題ない。しかし、「床に傷がある」「フロアコーティング済み」「ワックスが何重にも塗ってある床」などは施工が難しい(ただし、業者によっては対応できる場合もあり)。

◎大きな費用がかかる
広さ(面積)やフロアコーティング剤に応じて価格は異なるが、決して安い買い物とはいえない。とはいえ、一度施しておけば、数年以上、長ければ10年20年ときれいなフローリングが維持できる。費用に関しては業者によって変わるため、複数で見積もりをもらってから検討するのが望ましい。



納得の「フロアコーティング」を実現するには


先述の「デメリット例」にもあるように、フロアコーティングで一番気になるのは、やはり価格だと思います。これを左右するのは「フロアコーティングの種類」。性能の良い製品になればなるほど、どうしても価格は上がってしまいます。

【主流のフロアコーティングの特徴と価格(床面積 75㎡の相場=3LDK相当)】

◎UVフロアコーティング
美しい仕上がりであると同時に、耐久期間が長く、安全性・性能も高い。耐用年数は20年以上。価格:30万円以上

◎ガラスコーティング
光沢感がある。硬度が高く、耐水、耐溶剤、耐洗剤性が期待できる。耐用年数は10年前後。価格:25万円以上

◎シリコンコーティング
基本的な性能を備え、適度なツヤがある。キッチンなどにも最適。耐用年数は数年から10年程度。価格:20万円以上

◎ウレタンコーティング
水溶性の樹脂を使用。摩擦に対する強さに優れている。ツヤは控えめ。耐用年数は10年前後。価格:18万円以上

「とにかく良い性能のフロアコーティングを長く持たせたい」なら、多少高価でもUVフロアコーティングを選択するのがおすすめです。逆に「数年後には引っ越す、建て替えを考えている」なら、この先、住む年数を考えて他の製品を選んでもよいでしょう。なお、すでにフロアコーティングされている床の場合は剥がすための費用もかかりますので、それを加えた予算を建てることが必要です。まずは数社のフロアコーティング専門業者をピックアップし、見積もりを出してもらいましょう。

なお、業者選びの際は、「信頼できる実績を持つ施工会社であるか」「スタッフの技量や経験はどうか」に注目。特に施工担当のスタッフはアルバイトではなく、「専門の職人」であることが望ましいといえます。他には「保証書」が付くかどうかもチェックしましょう。もし、施工に不具合があったり、施工後間もなくトラブルが生じた場合、保証書があるとないとではアフターケアに大きな差が付きますから注意してください。








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