大掃除で見つけた住まいの傷の補修、どうする?



今年もあと12月を残すのみとなりました。最近は早めに大掃除をして、年末年始はゆっくり休むという人も少なくないようですね。

掃除をしていると、普段は気づかなかった「住まいの傷」を見つけることがあります。目立たない小さなもので、住人が気にならなければそのままにしておいても構いません。ただ、最初は小さな傷でも、経年劣化などでひどくなることもあるようです。その傷が身体に触れて怪我をしたという話も聞きますから、目立たない間に補修しておくことをおすすめします。



家屋にできる傷の場所と原因


ある程度時間の経過した家屋には、どうしても細かな傷やへこみ、穴が出きてしまうものです。場所としては、生活の中心となる「床」「壁(内外)」「ドア」が多く、大きさや形状は様ざま。その原因には下記のようなものがあります。

【家屋の傷やへこみの主な原因】
◎物理的要因:家具や椅子などの引きずり、もの(食器、書籍など主に重たいもの)の落下、・「蹴る、殴る」などの人的行為、尖ったものを同じところに刺し続ける(画鋲など)など。
◎ペット:ペットの爪とぎ、ペットの排泄物(床などに腐食や変色が起こり、浮きや剥がれ・が生じる)
◎焦げ:煙草やアイロンなどによる焼け焦げ(特に床)
◎付着物:キッチンマットなどをはがす際につく傷(特に床)
◎水分:主にフローリング。水分によって腐食や変色、剥れやヒビや亀裂が生じる
◎紫外線:床や壁などに日焼けができ、それが黄変や白化、ひび割れになる
◎経年劣化:築年数によって生じる、様ざまな傷やへこみ
◎地震:揺れによって傷や穴が生じる
◎小動物:ネズミなどが家に入り込んで傷をつける
◎台風:外壁の場合、飛来物が壁にぶつかって傷や穴ができる



家屋の傷やへこみは自分で直せる?


最近は、自分で直せる「家屋の補修グッズ」が、ホームセンターや100円ショップなどで販売されており、簡単な傷やへこみであれば、これらを利用して補修することができます。

【お店で手に入る一般的な補修商品】
◎キズかくしテープ:傷部分に貼って使う。色や柄も選択可能。
◎専用パテ類:深い傷にも対応可能。パテを詰めて、傷部分の色や木目を再現して補修。
◎補修用クレヨン:クレヨンを温めて柔らかくし、傷部分に塗りこんで冷ます。
◎水性ニス:補修部分に塗布する。フローリングの剥がれなどに最適。
◎住まい専用のマニキュア:多くの色が同梱されており、傷の部分に塗るだけで補修できる。
◎キズ消しねんど:必要な分だけ練って、傷の部分に詰め込む。
◎穴埋め剤:画鋲痕など、小さな穴に注入して埋めることが可能。多色あり。
◎補修クロス:貼ることで穴を隠すことができる。
◎コーキング剤:コーキングで穴を埋め、補修クロスなどを貼って目立たなくする
◎専用リペアシート:リペアシートを貼って穴を補修(穴をパテで埋めた後に壁紙を貼りなおす)。
◎穴うめパテ:穴に注入して乾燥。比較的大きな穴にも対応

これらの商品はそれなりに傷やへこみを補修してくれますが、たとえば「補修箇所と同色、似た模様が見つからなかった」「乾いたら、逆に傷が目立ってしまった」という声もあるようです。ですから、完全な修復をしたいのであれば、やはりプロの補修業者に依頼するほうがよいでしょう。また外壁の穴や傷は、手の届かないところに生じる場合もあります。慣れないはしごや脚立を使っての補修は転落や転倒の危険が伴いますから、足場を組んで安全な作業が可能な専門家に任せることをおすすめします。



安全かつきれいな補修で、年末年始を気持ちよく


家屋の傷をはじめとする破損部分をプロに頼む場合、次のような方法があります。そのメリット、デメリットをまとめてみました。

〔工務店、ハウスメーカー〕
補修担当部署があれば、そこから職人が来る。なければ関連の補修会社、委託先の下請け業者に依頼。
メリット:会社に専門の職人がいれば安心して任せられる
デメリット:それなりの委託先を紹介してもらえるが外れることも。仲介手数料が発生するケースあり。

〔リフォーム・リペア会社〕
壁、フローリング、階段、窓をはじめ、室内外の様ざまな補修を行っている。
メリット:直接依頼するので、仲介手数料などがかからない。料金体系が明確。専門の職人を有している。ベテランは補修の実績が豊富。
デメリット:職人によって技術のレベルが異なる。新規参入業者は人が不足しているのでアルバイト職人を使うこともある。

〔建具屋(指物師)〕
建物の可動部分、開閉部(ドアや障子やふすまなど)をはじめ、タンスや仏壇といった家具や仏具まで製作する職人。傷などの補修も可能。
メリット:老舗のところも少なくなく、専門の職人を有し、補修の実績が豊富。直接依頼するため、仲介手数料などがかからない。料金は比較的明確。
デメリット:職人によって技術レベルの異なる場合がある。

〔便利屋〕
家屋の補修だけでなく、草刈りや掃除などの業務も行っている。
メリット:地域に密着しているところが多いので、頼めば早めに来てもらえる。料金は安め。
デメリット:本職の職人がいないケースがある。補修が専門ではないため、技術を持たない人間が補修することもある(レベルに疑問)。

なお、家屋補修にかんしては資格を持つ職人もいます。「R.B.C.公認補修技能士ライセンス1~3級取得試験(補修業協同組合)」合格者、建具屋なら「建具製作技能士1・2級(国家資格)」を取得している業者であれば、規定以上のレベルを有しているといえるでしょう。








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