知っておくと便利な「賃貸物件歳時記」



2013年のデータによると、日本の持ち家率は約60%となっています。単純計算をすれば、約40%は借家ということで、そこには賃貸契約を結ぶ人が存在します。ずっと長く住むタイプもいれば、転勤・進学、結婚や転職などがきっかけで、引っ越しせざるを得ない人もいる。また「給料が上がったから、もう少し広い部屋に」と考えることもあるでしょう。

理由はどうあれ、引っ越すときには「賃貸物件」を探さなければなりません。今回は物件探しの基本についてお話しします。



「賃貸探しに適した時期」っていつ?


賃貸探しには、いわゆる「おすすめの時期」というものがあります。それは1~3月で、進学、就職、転勤などに伴い多くの人が動くため、あらゆるタイプの物件情報が出回ります。 賃貸の場合、退去するときは引越し1ヵ月前までに「解約予告(家主か管理会社へ必ず連絡する(電話も可能))をし、「退去届(解約届。移転先や精算口座などを記入)」を提出する運びとなります。そのため、この時期の情報は早いと1月頃から出始めます。

1~3月は、家族、単身者、どちらも移動する時期ということで、物件の数も種類も豊富だといえます。以前から希望していたエリア、間取り、条件(ペット可ほか)を満たす物件が見つかる可能性も高いといえるでしょう。しかし、物件が潤沢だということは、それだけライバルも多いわけです。好条件の部屋は、当然どんどん埋まっていきます。また繁忙期ですから、不動産会社をはじめ、賃貸にかかわる営業職の人は、ひとりで多数のお客様をさばかなくてはなりません。「内見をお願いしたのに連絡がない」「物件を紹介してもらえない」といったケースは日常茶飯事ですから、たとえば「内見」や「下見」はすべて営業に頼らず、建物の外見や周辺環境など、「可能な限り、自身で調べられることは調べる」ようにするといいでしょう。この時期、内見できそうな物件は、世帯数の多いマンションで入居前の部屋、ある施工会社が設計した同じシリーズの他物件、あまり人気のない物件程度で、どうしても部屋を見て契約したいという場合は、この時期を避ける方が賢明だといえます。



4月~初夏は「穴場」だというけれど……


1~3月の繁忙期を過ぎた、4月以降は「賃貸物件探しの穴場シーズン」といわれています。進学、就職、転勤者はとっくに退去届を出し、新天地へ引っ越し。民族大移動も終了し、不動産関連会社の営業さんは、ほっと一息ついていることでしょう。もちろん、積極的に賃貸物件を探す人も少なくなります。

ただし、部屋のタイプも含めて多くの物件は期待できません。とはいえライバルも少ないので、内見不可能といったことはないでしょう。また、このシーズンは「家賃が下がる」「フリーレント(入居後の一定期間の家賃が無料となる物件)や敷金礼金のない物件」や「リフォーム済みの物件がでる」可能性が高くなります。というのも4月に入っても入居者が決まらない物件は最悪1年中空室になってしまうため、大家や不動産会社が必死に売ろうとするからです。このような状況から、確率はそれほど高いとはいえませんが、「かなり掘り出し物の物件」に遭遇する可能性はあります。

その一方で気を付けたいのは、「人気のない、売れ残り物件をつかまされないようにする」ことです。入居者の決まらない、人気のない物件には何らかの理由があると考えられます。「激安家賃」「敷金礼金がない」という条件に飛びつく前に、内見や周辺環境をしっかり行い、不人気の原因に納得できるのであれば、契約を結んでも構わないと思います。しかし、少しでも不安を感じたら、いくら賃貸条件がよくても考え直した方がいいでしょう。



夏場から動いて、9~10月のチャンスをゲット


4月から初夏までの穴場時期をすぎると、そろそろ家族向けの物件が多少出回ります。それは9~10月にかけて、大手企業の転勤が始まるからです。また秋はブライダルシーズン。「家族ができるから、もう少し大きな物件を」と引っ越す人が多くなります。そのため8月になると家族向けを中心に、空室情報がちらほら。シングル向けの物件も出ますが、どちらかといえばファミリー型の部屋を希望している人に向いた情報のほうが多いでしょう。

不動産業界では、1~3月よりこの時期に力を入れているところもあるといいます。というのも、4月に入居が決まらなかった物件もまとめて動かそうということで、大家や不動産関連会社は家賃の値引きなどの契約・入居条件に対し、柔軟に対応してくれるケースがあるからです。さらにこの時期は、内見ができないというほどの繁忙期にはならないということで、じっくり腰を据えて部屋の良しあし、周辺環境を調べることができます。



年末の部屋探しは?


11月、12月は可もなく不可もなく。11月までは、先述の転勤や結婚に伴う移動が続いているので、12月よりはやや物件が多いこともあるでしょう。12月に入るとイベントが続きます。また年末年始は仕事が忙しい時期でもあります。このような状況下で引っ越しをする人は期待できませんから、新たな物件が増えるということはないといえます。ただ、翌年春に引っ越し、新居を探している人はもちろん、新築狙いの人は早めの情報集めがおすすめ。というのも、おおよその新築物件は春にオープンします。それに併せて、年末から賃貸情報が出る可能性があるからです。自分の引っ越し時期に応じて、上手にお得な部屋を見つけてください。








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