これからは「住みたい街」より「住みよい街」?



毎年、建築・不動産関連媒体を中心に、「住みたい街」ランキングが行われています。全国的に見て、人気上位に来るのはやはり東京都・神奈川県で、ランキングによって違いはあるものの、東京23区内だと「恵比寿」「目黒」「世田谷」、郊外では「吉祥寺」「三鷹」などのエリアが、また神奈川県では「横浜」の名前が上がっているようです。

ただ、近年の再開発も手伝って、東京都では「赤羽」「北千住」エリア、神奈川県の「武蔵小杉」「川崎」、また埼玉県も新たに「川口」「柏」といった、新たなエリアの人気がアップ。住みたい街として注目されています。

加えて、新型コロナウイルスの影響もあってか、このところ郊外~地方へ移転する人も増えているようです。リモートワークが可能になり、通勤の必要がなくなったため、密になりにくいエリアへ移動する人は、今後も増加する可能性もあるといえます。

そのような状況から、新居や転居を考える人たち意識は、憧れや希望が優先される「住みたい街」より、環境が良く、行政サービスの充実した「住みやすい街」「住み心地のよい街」に移っているといいます。

そこで話題の「住みやすい街」「住み心地のよい街」を調べてみました。



「都市だけじゃない」。全国各地の情報が住まいの選択肢を増やしている?


かつては、「いつかは戸建てを買う」というのが、一般的な人生設計の大きな目標でした。
しかし、環境や生活様式が変化していく中、一戸建てがマンションに、持ち家ではなく賃貸になり、住まい選びは多様化しています。

さらに各線の乗り入れなども増えたことで交通機関の利便性も高まり、都市から離れた郊外に住むという選択肢も当たり前。

また、「出没!アド街ック天国(テレビ東京)」「ぶらり途中下車の旅(日本テレビ)」をはじめ、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅(テレビ東京)」「ブラタモリ(NHK総合)」や「鶴瓶の家族に乾杯(NHK総合)」といった街歩き番組も、様ざまなエリアに目を向けるきっかけになっていると考えられます。

全国各地の街情報が増えることにより、今まで知らなかった土地の特徴、「物価や家賃が安い」「意外とアクセス至便である」などのメリットがクローズアップされ、「都会」や「人気エリア」でなくてもいいのでは?という傾向があるようです。多くのエリア情報を入手することで、家作り、家探しにおける選択範囲は今後も広がり、良い物件が見つかるチャンスも増えるといえるでしょう。



ライフスタイルを優先させた「住みやすい街」選びが主流に?


住まいに対する意識や考え方は、「住みたい街」から「住みやすい街」に変わりつつあります。というのも、「住みたい街」が「住みやすい街」だとはいえないケースがあるからです。
たとえば、憧れのエリアに住んでみたところ、思った以上に周辺が騒がしかったり、買い物がしにくいなど、後になってから「こんなはずではなかった」という声は少なくありません。

これは、住みたい街が「自分の生活スタイル」に合致していなかったことが原因のひとつといえます。特にランキング人気エリアは、有名スポット、お洒落なお店があるなど、とても魅力的です。
ただ、長い目で見ると、自分の暮らしとマッチングしない場合も。ですから、憧れや理想、目先の華やかさだけでなく、ライフスタイル優先の住まい選びが必要だといえます。それは近年のランキングにも反映されているようで、このところ「住みやすい街「住み心地のよい街」に注目が集まっています。



「住みやすい街「住み心地のよい街」として注目のエリア


以前は「住みたい街ランキング」が主流でした。
しかし、このところ「住み心地のよい街ランキング」「年齢別住みたい街ランキング」など、様ざまな切り口でアンケートが行われ、今までとは違うエリアもピックアップされています。

たとえば、大手住宅ローン会社の「住みやすい街」アンケートによると、川口(埼玉県)、大泉学園(東京都)、辻堂(神奈川県)がベスト3。他にも大井町(東京都)、花小金井(東京都)など、ランクインしても下位であった、またランキングで目にすることはなかったエリアが選ばれています。

川口がトップになったのは、「駅東口の再開発が予定されており、さらなる利便性が期待できる」というのが大きな理由だそうです。

同社ではシニア世代にも同様のアンケートを行っており、1位に選ばれたのは武蔵小山(東京都)。以下南大沢(東京都)、平塚(神奈川県)と続き、トップは人気エリアに上がることもありますが、南大沢、平塚が選ばれるケースはほとんどなかったといえます。
しかし、アンケート内容に生活環境や福祉医療環境、交通の利便性などがあり、これらはシニア世代の要望を満たすエリアとして期待されていると考えられます。

もちろん、ランキングによっては他のエリアが選ばれており、「住みたい街」はますます多様化しています。
そこで次回は首都圏だけでなく、地方のランキングも紹介してみたいと思います。






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