2020年は「新型コロナウイルス」に振り回された1年となりました。未知のウイルスによって、世界中の人たちの生活は一変。感染予防のためマスクやアルコールは必需品、多少緩んだとはいえ、行動には制限がかかり、外出しにくい日々は今も続いています。

その一方で、先日、感染した9割以上の人に、感染や重症化を防ぐ「中和抗体」が、回復半年後も体内に残っていたという研究結果が発表されました。国内外でのワクチン開発も急ピッチで進んでいることから、完全なコロナ以前の生活に戻ることは難しくとも、ルールさえ守っていれば、この先、今ほど感染を恐れずに暮らせるようになる可能性はあると思われます。

できれば2021年は、少しでも状況が好転してほしいもの。そこで日々の生活を明るく過ごせるよう、インテリアや身の回りのものに、福を呼び込むラッキーカラーを採り入れてみてはいかがでしょう。

2021年はどんな年になる？

「〇〇座」で知られる「西洋占星術」によると、2021年は、約20年に1度、木星と土星が同じ位置で重なるのだそうです。これは「グレートコンジャンクション」と呼ばれ、占星術の解釈によると、木星と土星は社会を作る天体で、この現象が起きる時は「社会の節目」と考えられています。また、2020年12月21日の冬至を境に、約240年続いていた「土（地）の時代（「地を司る星座：牡牛座・おとめ座・やぎ座」）」から、「風の時代（「風」を司る星座：双子座・天秤座・水瓶座）」へと変わるのだとか。この現象を、占星術ではグランドミューテーションといい、土の時代では「物質・ブランド・堅実」など「形あるもの（を所有すること）」に重きが置かれていましたが、風の時代は「進歩・改革・情報・知識・精神」といった、「目に見えないもの」に価値基準が移るといいます。

そのため、2021年以降はAIやソーシャルメディアをはじめとする最新テクノロジーにスポットが当たるそうです。それを踏まえて、今までの常識、やり方に囚われず、柔軟な考え方を持つことが開運のカギになるといわれています。

一方、東洋の占いによると、2021年は「辛丑（かのとうし）」。「辛」には「草木が枯れ、新たに芽吹こうとしている状態」を表わし、「我慢」「新しい」「辛い」「下から伸びる」といった意味が含まれています。「丑」は「種から芽が顔を出そうとする状態」で、こちらには「始める」「結ぶ」「（牛のように）マイペースで進む」という意味合いがあるそうです。これらを読み解くと、2021年は「辛いことを乗り越えていく」「何かが終わり、何かが始まる」「発展の前触れ」となり、「転換期」になるのではと考えられています。つまり、地中で眠っていた種が芽吹き、新たな花を咲かせる（実を付ける）～人々がそれぞれ新しい時代を意識し、自己実現に向けてマイペースで進むことを暗示しているともいえます。

2021年の注目カラーは「黄金色（ゴールド）」？

2021年のラッキーカラーをいろいろ調べてみたところ、占者や占い方法によって異なりますが、風水といった東洋の占い、西洋占星術共に、メタリックカラーのゴールドやシルバーが注目だそうです。幸運を引き寄せるなら、まず、これらのカラーを身に付けたり、インテリアに採り入れるようにするといいでしょう。特に「ゴールド（金色）」は2021年の金運をつかむ色。辛丑（かのとうし）には「辛＝金の陰性」「丑＝土の陰性」という意味を持ち、どちらも金を連想させ、九星気学では「六白金星（ろっぱくきんせい）」の年とのことで、やはり「金」が注目色だとされています。

風水の開運カラーはラベンダー、黄色、ベージュ。それぞれに意味があり、黄色はチャンスを得るなどの幸運を呼び、ラベンダーは不運回避・厄除け、また浪費抑制にもぴったり。ベージュはコミュニケーション力を高め、人間関係を良好にしてくれるそうです。なお、サブカラーのブルーには浄化・清算の力があるので、心を落ち着かせたいときに用いると効果が期待できるでしょう。

ラッキーカラーの使い方ですが、いくら「今年縁起の良い色だから」といって使い過ぎるのは禁物です。たとえば、赤は縁起の良い色として知られていますが、家の外壁を真っ赤に塗ってしまうと火の力が過剰となり、経済的損失をもたらすといわれています。ですから、人を招く時に、人間関係を円滑にするベージュのファブリックを用意するなど、ピンポイントで用いる方が運気を呼び込むことができるでしょう。

日本の伝統を意識することも大切

ラッキーカラーではありませんが、たとえば、ティータイムには日本茶を飲む、寺社仏閣へ足を運ぶなど、日本の伝統に親しむことも幸運を引き寄せてくれるのだそうです。新居探しをしているのであれば、和室がある、和風テイストが感じられるような物件を選ぶといいかもしれません。いずれにせよ辛い出来事が過去のものとなり、2021年が新たな希望に満ちたものでありますように。