熱中症と新型コロナの夏を乗り切るためのアイディアとノウハウ



梅雨が明ける7月後半になると、本格的な夏が到来します。例年と同じく、今夏も全国的に暑くなるとの予報が出ており、「熱中症」が心配されています。これを防ぐにはエアコンや扇風機などの使用が効果的ですが、今年は「新型コロナウイルス」感染の第二波、第三波が懸念される状況下にあるため、冷房器具の使用には十分な注意が必要となります。

というのも、熱中症対策に欠かせない「エアコン」が、新型コロナウイルスを「まき散らす原因」になるかもしれないからです。

今回は、新型コロナ感染の拡大を防ぎつつ、熱中症も予防する方法について調べてみました。



今夏の気温は平年より高め? 懸念される「熱中症」


気象庁の3ヶ月予報によると、2020年の夏(6月~8月)の平均気温は、西日本と東日本、沖縄・奄美で平年より高く、北日本で平年並みか高いと予想され、全国的に「暑い夏」になるとのことです。例年同様、今年も30℃以上の真夏日が続くと、やはり心配になるのが「熱中症」。これは、高温多湿な環境に身体が適応できないため、体温の上昇、体内の水分・塩分バランスの崩れ、体温の調節機能不全が起こり、めまいやけいれん、頭痛などのさまざまな症状が生じる病気をいいます。立ちくらみ、筋肉痛、筋肉の硬直、大量の発汗のような症状であれば、現場での応急処置で対応できますが、ひどい頭痛や吐き気(嘔吐)、倦怠感、虚脱感が生じれば病院への搬送が必要です。さらに高体温、意識障害、痙攣、運動障害といった症状が見られると、入院はもとより、集中治療が必要になることもあります。

熱中症を発症したと聞くと、「猛暑の中での運動」「長時間、炎天下にいた」という状況を想像するかもしれません。ところが実際は、気温の寒暖差が大きな梅雨など、まだ身体が暑さに慣れていない時期でもかかることのある病気なのです。主に「高温多湿」「弱風で日差しが強い」「照り返しがキツイ」などの環境下ではもちろん、気温は低くても湿度が高ければ熱中症に罹患することがあります。

また、太陽光が直接当たらない、家の中で過ごしていたとしても、室温や湿度が高いと、熱中症にかかることも少なくないようです。実は熱中症における救急要請時の約37%は、住居からのもの。近年では、その傾向が強くなっています。



新型コロナウイルス熱中症予防には「エアコン」利用が効果的


室内型の熱中症対策には、様ざまな方法があります。身近なところでは、襟ぐりや袖口が開いた吸収性や通気性の高い綿や麻の服を着用、発汗で体内の水分が失われやすく、のども乾きやすいため、こまめに水分を補給(カフェインが多い飲み物は利尿作用があるので、それ以外のスポーツ飲料や麦茶がおすすめ。ただしスポーツ飲料は糖分の採り過ぎに注意)するなどが効果的です。また、ブラインドやすだれ、カーテンで直射日光を遮ると、室温が上がりにくくなります。

中でも推奨されているのは、扇風機やエアコンといった装置による室温・湿度の調整です。特にエアコンは、今や猛暑対策の必需品で、一日中、利用しているといって過言ではありません。ただ、今年は例年とは異なり、新型コロナウイルス拡散防止のため、エアコンの使用にも注意が必要となっています。



エアコンには「換気機能」がついていない?


エアコンを利用する場合、通常は窓やドアを閉め、部屋から冷気が逃げないようにします。しかし、今夏は熱中症予防と新型コロナウイルス感染防止を両立させるため、エアコン使用中であっても、こまめな換気が求められているのです。というのも、基本的にエアコンは、部屋の中の空気を吸い込み、それを冷却し、部屋の中に戻すという仕組みになっており、部屋の中の空気と外気の入れ換えを行ってはいません。つまり、一部の換気機能付き製品を除き、一般的なエアコンは、部屋の中の空気を循環させているだけなのです。

もし、新型コロナウイルスが付着し、帰宅後、密閉した部屋でエアコンを使ってしまったら、空気中にウイルスが飛び、目鼻や口から侵入してしまう可能性はあるといえます。これを避けるためにも、エアコンを使いながら、空気の入れ替えを行うことが大切なのです。

窓の開閉による換気の時間と回数の目安は、1時間に5~10分程度ですが、できるだけ回数を多くするのが効果的。たとえば空調機器業界団体では、時間を空けて換気時間を長くするより、1時間に5分の換気を2回することを推奨しています。また、同団体によると、空気の入れ替えを行う際は、電源を切らず、エアコンをつけたままのほうがよいとのこと。その理由は、電源を入れる時に最も電力を使うため、運転をしたまま換気を行ったほうが消費電力を抑えられるからだそうです。

特に気をつけたいのが帰宅時。室内にこもった熱気を換気してからエアコンをつけた方が効率的であると同時に、外からウイルスが持ち込まれたとしても、通気によって逃がすことも可能です。






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