ペットを迎えるために知っておきたいこと、用意しておきたいもの



2020年5月25日、新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言が解除されました。商業施設や飲食店、公共施設に対する休業要請などの段階的な緩和が始まっていますが、流行以前の状況に戻るには、まだまだ程遠い状況であるといえます。そのため、「緊急事態宣言を解除しても、ウイルスがなくなるわけではない」「第二波が怖いから、外出は避けたい」と考え、家でできる娯楽や趣味を続けている人も多いようです。

そのような中で、ペットに関心を持つ人が増えているといいます。たとえば、オーストラリアでは、保護犬猫(捨てられて、ボランティアなどに保護された犬や猫、地域犬猫(野良犬猫))を家族の一員として迎える人が急増しているそうです。この傾向は日本でも見られ、ペットのお迎えを検討する人が少なくないといいます。

ペットの存在は、閉じこもりがちな生活を癒やしてくれます。そこで今回は、おうちにペットを迎えるとしたら必要なもの、知っておきたいことを調べてみました。



賃貸や集合住宅でも飼えるからこそ、最後まで責任を持つ覚悟が必要


緊急事態宣言における外出自粛の影響で、「ペットを飼いたい」と考える人は確実に増加しているようです。ある保護犬猫のマッチングサイト(インターネットを通して保護動物の里親を探す)によると、同サイトに掲載されている保護犬猫への応募数は、新型コロナ感染拡大前の2020年1月と比較して、プラス55%と大幅にアップしています。

近年は、賃貸、持ち家にかかわらず、ペット飼育可能な集合住宅やマンションが増え、またペット共生型物件(ペットと住むことを前提とした物件)も登場。一戸建てでなくても、犬や猫を買うことができるようになっています。その点も、外出規制の中、ペット飼育を検討する人の増加に拍車をかけているといえるでしょう。

ただ、保護犬猫を世話、里親探しをするボランティアや動物愛護団体などからは、「きちんと飼ってもらえるのだろうか?」という不安の声も出ているようです。というのも、譲渡会(保護犬猫と里親のマッチングを行う催し)で人気の中心は子猫や子犬。小さいうちは可愛いがるのですが、成長すると興味を失くしたり、犬の場合、「散歩が大変」など飼育が面倒になってしまい、結局、飼育を放棄する人もいるからです。

ペットを飼う理由は人それぞれですから、今回の外出規制がきっかけになっても構いません。問題は、この先、普通の生活が戻ってきたとしても、最後まで飼い続けることができるか否か。その覚悟が必要だといえます。

また、お迎えする準備ができていないというケースも耳にします。最近は、譲渡会でも「完全室内飼育が可能であること」が条件というところが少なくありません。犬や猫の習性を知らないまま里親になってしまうと、「爪とぎする猫に壁をボロボロにされた」「家の中を走り回って、大事なものを壊された」といったトラブルが起こる可能性も。それが原因で、ペットを手放すことになっては本末転倒。飼い主にとってもペットにとっても、不幸としか言いようがありません。



まだまだ足りないペット向け物件


ペット向け物件、飼育可能物件は増加傾向にあるとはいえ、まだまだ十分ではありません。というのも、一般社団法人 ペットフード協会が「今後ペットの飼育促進に向けて、現在、非飼育者で飼育意向のある方々へ「阻害要因」「飼育のきっかけ」(平成30年(2019年)全国犬猫飼育実態調査から)を聞いたところ、下記のような回答が寄せられました。

〇阻害要因:犬
1:旅行など長期の外出がしづらくなる 25.4%
2:別れがつらい 23.6%
3:集合住宅に住んでいて禁止されている 23%
4:お金がかかる 22.9%
5:死ぬとかわいそう 21.9%

〇阻害要因:猫
1:集合住宅に住んでいて禁止されている 32.7%
2:旅行など長期の外出がしづらくなる 22.1%
3:お金がかかる 20%
4:別れがつらい 18.8%
5:十分に世話ができない 17.4%

この結果を見ると、特に猫をお迎えしたいと思っている人の3割以上が、「住んでいる集合住宅が禁止しているから」という理由をあげており、犬を飼いたい人にとっても集合住宅がネックになっていることがわかります。



犬や猫だけじゃない。ワンルームや狭い部屋でもペットを飼うことは可能


緊急事態宣言は解除されたといえ、友人や家族にもなかなか会えない状況が続いたため、「コロナ疲れ」や「コロナうつ」で悩む人もいると聞きます。ペットはそれを癒してくれる存在ですが、賃貸住居の契約条件によって、誰もが犬や猫を飼えるわけではないようです。

ただ、家族として、一緒に暮らせるペットは犬や猫だけではありません。たとえばウサギ、ハムスター、モルモット、インコや文鳥といった鳥類、熱帯魚や金魚などの魚類ほか、飼い主の住まい、ライフスタイルに合うペットはたくさんいます。

生活のパートナーとしてペットが欲しいのであれば、犬猫に限定せず、様ざまな動物を視野に入れるのもおすすめだといえるでしょう。






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