新型コロナウイルスから家と身を守るには



2020年5月6日(水)解除を目途に発令されていた「緊急事態宣言」ですが、どうやら延長されるようです。期間は5月末までと予定されていますが、感染者数によっては、さらに続く可能性も否めません。

新型コロナウイルス予防のためには、不要不急の外出、三密(密閉空間:換気の悪い密閉空間、密集場所:多くの人が密集する場所、密接会話:近距離での会話)を避けることはもちろんですが、普段の生活で忘れてはならないのは、「除菌・手洗い・うがい・洗顔」です。特に除菌については人だけでなく、カバンやスマートフォンといった身の回りのアイテム、家や家具にも当てはまります。

そこで今回は、家を含めた除菌について考えてみました。



当選率は100倍以上!? まだまだ手に入りにくいマスクやアルコール製品


2月下旬以降、なかなか購入できなかったマスクと手指消毒用のアルコール製品ですが、4月半ばを過ぎて、ようやく少しずつ手に入るようになっています。とはいえ、先日(4月末)、電機メーカーのシャープ株式会社がマスクの販売をスタートした際、50枚入り4万箱のマスクに応募はなんと470万件!! シャープのマスクの場合、「クリーンルームで製造」「ウィルス飛沫や微粒子を99%カット」「立体三重構造で、花粉よりもさらに小さい生体ウイルスや微粒子からもガード可能」という性能も手伝って、約120倍の競争率になったのでしょうけど、この数字を見ると、やはりまだ十分に行き渡っているとはいえないようです。

手指用アルコールも同様で、多少は緩和されたものの、店頭に出すと完売という状況が続いています。ただ、市中に出回っている商品には様ざまな種類があり、すべてが新型コロナウイルスに効果的だとされる「エタノール消毒液」ではありません。というのも、消毒には濃度75%以上のエタノールが必要だからです。

〇薬局などに置かれているエタノール製品の濃度
無水エタノール(99%以上)
エタノール(95%)
消毒用エタノール(75~85%)

市販されている「消毒液」「除菌剤」のスペックをチェックすると、この濃度に満たない製品も少なからず販売されています。中には濃度が記載されていないものもあるので、その場合は、お店の人に成分を聞くなどしてから購入するのをおすすめします。消毒液には、大きく分けて「スプレータイプ」「ジェルタイプ」の二種類があります。濃度を満たしていれば、どちらを選んでも問題ありません。ただ、スプレーは噴射の際、誤って目に入らないよう、気をつけて使いましょう。

なお、もうひとつ気をつけたいのは、薬局やドラッグストアで目にする「メタノール」です。一見、「エタノール」に空目しそうですが、このふたつはまったく違うもの。「メタノール」の主成分は燃料用アルコールで、これを手指の消毒に用いると中毒を起こします。消毒用アルコールが不足し始めた頃は、間違えて購入した人も多かったようですが、代替品にはなりませんから絶対に使用しないで下さい。



消毒液は家庭用洗剤で消毒液が作れる!?


新型コロナウイルスに有効な消毒薬としては、消毒用エタノールのほかに「次亜塩素酸ナトリウム」が使われています。これは塩素系殺菌剤のひとつで、殺菌力が強く、取り扱いも簡便であるため、食品製造の分野で食品添加物殺菌料として活用されています。身近なところでは、家庭用塩素系漂白剤に含まれているため、市販の「家庭用洗剤」を薄めて、手指などの消毒に使えるのでは?」と考え、メーカーに問い合わせる人が少なからずいるそうです。

答えはNG。家庭用洗剤は非常にアルカリ性が高いので、薄めた液でも皮膚を傷める可能性があり、人の消毒用には使えません。ただし、容量を守って作った希釈液(約0.02パーセント濃度)は、調理器具をはじめ、トイレのドアノブ、便座、衣類、ドアノブや窓の取手、ソファやテーブルといった家具などの消毒(消毒液をしみこませた雑巾やペーパータオル等でふき取る)に使用できます。

〇新型コロナウイルス対策用希釈液
・原液濃度が5~6%の塩素系漂白剤を使用する場合は、500mlのペットボトル1本の水に、5ml(ペットボトルのキャップ1杯)の塩素系漂白剤を入れる。

〇使用上の注意
・目に入ると、薄めた液でも失明のおそれがあるので注意が必要
・皮膚についた時はすぐに水で充分洗い流す
・使用時には手袋を着用する
・酸性洗剤と混ぜない。特にトイレ洗浄剤といった強酸性のものと混ぜると、有毒ガスが発生する。
・手指の消毒には絶対に使用しない。
・使用する場合は、十分な換気が必要。

〇利用できる主な場所
・家屋・室内:手すり、ドアノブ、窓、照明等のスイッチ類、テーブル、椅子、電話機、コンピューターのキーボードとマウス、壁、床、水道の蛇口、シャワーヘッド、洗面器、窓の取っ手、照明スイッチ、トイレ(レバー、便座、フタ等)、ゴミ袋ほか。
・屋外(共同住宅における共用部分など):エントランス(ドアノブ、インターフォン)、エレベーター(ボタン、手すり)ほか

希釈液は手軽に作れ、家の消毒や除菌に役立ちますが、取り扱いには十分注意してください。

※参考サイト
新型コロナウイルス感染症に関する消毒






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