似ているようで違う? 「接触冷感アイテム」の種類と選び方





寝苦しい夏の夜を快適にすごすための「接触冷感寝具」ですが、多くのメーカーから実に様ざまな製品が発売されています。そのため、いざ購入しようと売り場へ行っても、どれを選んでいいか迷ってしまうケースが多いようです。


接触冷感素材は、寝具のみならず衣料などにも使われているので、その特徴や機能などを知っておくと選択もしやすくなります。


より暑い夏を気持ちよく過ごすため、今回は接触冷感素材について調べてみました。



おさえておきたい「接触冷感寝具」選びのポイントと最大熱吸収速度



「接触冷感寝具」を選ぶ場合、基本的におさえておきたいポイントは「最大熱吸収速度」と「吸湿速乾性」です。前者は「Q-max」と呼ばれる接触冷温感の指数を表わす値で、身体が生地に触れた際、どのくらい冷たく(あるいは温かく)感じるかを評価する試験結果をもとに、その数値が決まります。「接触冷感寝具」の場合、一般的なQ-maxは0.2以上。この数値が高ければ高いほど、冷たさを感じることができるわけです。


もう少し詳しく見てみると、Q-maxとは「熱が身体から物体へ移動する量」を可視化したものでもあります。たとえば、同じ温度のウールと鉄を比べた場合、前者は暖かく、後者は冷たいと感じます。これは、それぞれの熱移動量が異なるためで、身体が触れた時、熱伝導率(熱移動量)の高い鉄の方がウールよりも多くの熱を奪うからなのです。なお、Q-maxの基準値は、基本的に下記のような実験から導かれます(方法や条件は異なる)。


・生地に室温(恒温室内温度:20℃)の+10℃(⊿T=10℃)または+20℃(⊿T=20℃)に加熱した測定部を接触させ、瞬間的な熱移動量を計測。その代表的な基準値は次の通り。
 ⊿T=10℃のとき:q-max=0.1(W/cm2)以上
 ⊿T=20℃のとき:q-max=0.2(W/cm2)以上



接触冷感寝具を購入する時、Q-maxの値は選択の目安になります。最近はQ-maxが0.4以上、中には0.5という商品もあります。とにかく「冷感を得たい」と考えているなら、Q-max値の大きなものを選ぶといいでしょう。



ひんやり機能だけでは不十分? 「吸湿速乾性」に注目



接触冷感寝具選択において、Q-maxは重要ポイントになります。しかし、触った時の冷感力だけでは快適な眠りを得ることはできません。というのも、熱伝導率の高い接触冷感寝具は、身体の熱を素早く吸収してくれるのですが、熱の行き場を持たない構造や素材だと、時間の経過と共に暖かくなってしまうからです。


そこで必要となるのが、吸収した熱を発散し、睡眠中の発汗などで上がる湿度を調節する「吸湿速乾性」。たとえば敷パッドの場合、表面が接触冷感素材、裏面は熱を外に逃がしやすいメッシュや綿混パイル地になっている、表面と裏面の生地の間や中綿に、吸湿性の高いコットンなどが使われている製品であれば、熱がこもることもなく、汗をしっかり吸収してくれるので心地良い眠りが期待できます。


また、夏は汗のにおいも気になります。ですから消臭はもちろん、菌の増殖もおさえる「抗菌防臭機能」を有していかも選択ポイントになります。加えて清潔に保つため、洗濯機で丸洗いできる商品かどうかもチェックしておくといいでしょう。一年中使いたいなら、表は夏、裏は春・秋・冬用のリバーシブル仕様もおすすめです。



まずは「敷パッド」「タオルケット」を試してみる



接触冷感寝具を購入する際、基本的なアイテムといえは「敷パッド」になります。各メーカー、アパレルから様ざまな商品が出ており、同じメーカーであっても、Q-max値が段階別になっている、裏の素材が異なっているため、十分吟味して、自分の用途や目的にぴったり合ったものを選ぶことが可能です。


また、人によって冷たさの感じ方が違うため、たとえばQ-maxが0.4の製品があるとします。基準値は0.2ですから、かなり冷たく感じても不思議ではありませんが、中にはこの値でも物足りないと思うケースもあります。そこで「Q-max0.4なら大丈夫だろう」と、敷パッドやタオルケット、ふとん、枕などを一気に揃えてしまうと、期待したほどの冷感が得られないことになります。


ミスマッチにならないためにも、まず敷パッドや上掛け用のタオルケットで様子を見て、本当に自分に合った効果が得られるか否かをチェックしてみるといいでしょう。なお、購入する場合は、できれば店頭で直に触ってみることです。ホームセンターや売り場の大きなメーカーなどは、一式を体験できるコーナーを設けているところもありますから、実際に寝てみるのもいいでしょう。


接触冷感アイテムには寝具のほかに、クッションや座布団、お昼寝マット、ビーズソファ、ぬいぐるみといったインテリア用品をはじめ、ルームウェア、スリッパ、下着などの衣料、さらにペット用のベッドまで、多種多様な商品がそろっています。価格も幅広く、手頃な値段の製品もありますから、上手に活用して夏の暑さを乗り切るようにしてください。







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