「接触冷感」機能を用いたアイテムで夏の暑さを乗り切る





梅雨が明けると、本格的な夏の到来となります。昨年の日本は、気温が40℃以上を超える日があり、「日本一暑い街」の異名をとる埼玉県熊谷市では、観測史上最高を更新する41・1℃を記録するなど、全国的に例年にない猛暑に見舞われました。


気象庁の3ヵ月予報(7 月~9 月)によると、今年の夏は、沖縄・奄美では、暖かい空気に覆われやすいため気温は高く、北・東・西日本では、ほぼ平年並の見込みとなっています。また降水量は、東・西日本では、前線や湿った空気の影響を受けやすく、降水量は平年並か多いとのことです。


昨年ほどの猛暑にはならなくとも、日本の夏は30℃を超える日が多いため、「熱中症」で搬送される人は増加傾向。日中の気温が下がらず、熱帯夜(最低気温が 25℃以上の夜)になると、十分な睡眠がとれないことも少なくありません。


ですから冷房機器を使用しての健康管理は欠かせないといえますが、エアコンの使い過ぎは体調不良の原因となるケースも。そこで今回は、近年話題の「接触冷感」を用いての暑さ対策を考えてみました。



「エアコン」が夏バテを引き起こす原因になっている?



夏の昼間はもちろん、寝苦しい熱帯夜にエアコンは効果的で快適だといえます。中には「夏はエアコン(冷房)なしでは生活できない」という人もいるでしょう。とはいえ、文明の利器も使い過ぎると害をなす場合があります。それが「クーラー病」「エアコン病」ともいわれる「冷房病」です。


「冷房病」とは、「足腰の冷え」「倦怠」「肩こり」「頭痛」「食欲不振」「下痢」「不眠」といった自律神経のバランスが崩れることで生じる各種症状を指します。自律神経は免疫力やホルモンの働きにも影響するので、女性の場合、生理不順や生理痛の原因になることもあるそうです。


本来人間の身体は、季節や周囲の環境に対応するようにできています。たとえば暑いところでは毛細血管を広げて熱を体外に逃がしやすくし、また汗をかくことで体温を下げようとします。逆に、寒い状況では熱を体内に溜めようと血管を収縮し、熱を逃がしにくい体質になるのです。


身体が熱を逃がしやすい体質のままで冷房の効いた部屋にいると、身体が冷え過ぎてしまい、自律神経のバランスが崩れます。自律神経は体温調節や発汗などもコントロールしていますから、これが乱れると冷えに対する抵抗力が弱まり、冷房病を招いてしまうわけです。


特に寝苦しい夜などは、エアコンをかけっぱなしで寝てしまう人もいますが、長時間の使用、冷やし過ぎは禁物。就寝時のエアコンで体調を崩し、冷房病に陥るケースは少なくないのです。



簡単に暑さ対策ができる「接触冷感」アイテム



エアコンを使い過ぎず、暑さで眠れない夜を乗り切るにはどうすればいいのでしょうか。一般的に夏の寝室環境は、温度25~28℃、湿度50~60%程度が理想的だといわれています。環境作りのためには、たとえば帰宅したら寝室の窓やクローゼットの扉などを開け、新鮮な空気を入れるようにして、就寝時にはエアコンや扇風機の冷風が直接体に当たらないようにすることが大切です。


また、「接触冷感」アイテムを取り入れるのも効果的。「接触冷感」とは聞き慣れない言葉ですが、これは人がものに触れた時に、ひんやりと感じることで、どうして冷たく感じるのかというと、その素材の熱伝導率が高く、人の体の熱を吸収してくれるためです。この機能を利用している有名な商品が、ユニクロの「エアリズム(AIRism)」。接触冷感に加え、吸汗速乾、抗菌防臭などを有する機能性インナーの先駆けで、これに続くようにイトーヨーカドー(ボディクーラー)、イオン(ピースフィット)をはじめ、多くのアパレルや下着メーカーが冷感夏用インナーを発売しています。



接触冷感機能を用いているのは夏用衣料だけではありません。それがここ数年、5月半ば頃から販売が始まる「接触冷感寝具」です。中でもCMなどでよく目にするのが、敷パッドをはじめ、枕、枕カバー、肌ふとん、タオルケットなど、様ざまな商品を展開しているニトリの「Nクール寝具」シリーズでしょう。また、しまむらの「COOL寝具」シリーズも手頃な価格で人気。ほかにも布団の老舗・西川、カインズ、ニッセンをはじめ、様ざまなメーカーから夏用の冷感寝具が販売されています。



接触冷感アイテムを上手に使って、さらに涼しく



接触冷感寝具の機能をさらに生かすには、先述したように寝室の環境を整えることがおすすめです。部屋の温度、湿度を理想値にすることで、接触冷感寝具の効果をより感じることができるでしょう。また、エアコンや扇風機で室内温度を下げ過ぎずに済みますから、冷房病を防ぐことはもちろん、光熱費をおさえることもできます。


とはいえ、接触冷感寝具を作っているメーカーは多く、製品も多種多様で、どれを選んでいいかわからないという人も少なくないようです。次回は接触冷感寝具の選び方を照会したいと思います。











  • 東海住宅開発事業部
  • 未公開物件
  • お客様の声
  • bayfm78
  • 採用情報
  • ブログ
  • 本社建築部ホームページ
  • 仙台建築部ホームページ
  • CM公開中
  • CM公開中
  • CM公開中
  • KENJA GLOBAL(賢者グローバル) 東海住宅株式会社 新部勝子