夏を涼しく過ごすなら「窓」に工夫を





梅雨の声が聞こえてくると、気温が少しずつ上昇し始めます。暑がりの人は、早々とクーラーのスイッチを入れる日もあるでしょう。そろそろ暑さが必要になりますが、クーラーだけでは、部屋の気温はなかなか下がりません。


部屋の温度を快適に保つためには、窓に注目することが大切です。いくらクーラーの温度を下げても、たとえば窓から太陽光や熱気が入ってくれば、元の木阿弥になってしまいます。


そこで今回は、窓に工夫を取り入れることで、涼しく過ごす方法を考えてみました。



北海道で39度台を記録!? この夏どうなる?



5月26日、日本各地は5月としては経験したことのない暑さになりました。東京都心、名古屋市をはじめ、全国400を超える地点で真夏日(最高気温が30℃を超えた日。なお、25℃を超えた日を夏日、35℃を超えた日を猛暑日という。また、夜間の最低気温が25℃以上の日を熱帯夜といい、夏の暑さの目安としている)を記録。そのうち猛暑日を超えた地点は53カ所でした。なんと北海道の佐呂間(網走地方)では気温が39.5℃となり、北海道の観測史上初の39度台まで上昇。北海道における年間最高気温は、これまで37.8℃(2014年6月3日音更町駒場、1924年7月12日帯広)でしたが、これを大きく更新する暑さとなりました。この気温は5月として、全国の観測史上最高気温を更新しています。


これだけ暑いと今年の夏も、埼玉県熊谷市で日本歴代最高気温41.1℃を記録した昨年のように、全国的な記録的猛暑となるのでしょうか? 気象庁の3ヵ月予報(2019年6月~8月)によると、北・東・西日本では、太平洋高気圧の張り出しが弱く、平年に比べ晴れの日が少ないとのこと。前線や湿った空気の影響を受けやすいため、降水量は平年並か多い見込み。気になる気温はほぼ平年並だそうです。なお、沖縄や奄美では、太平洋高気圧に覆われやすいため、平年同様、晴れの日が多く、気温は平年並か高い見込みとなっています。



窓は大事な開口部である反面、室内温度を上げる原因にも



今年の夏は、昨年ほど極端に暑い日は少ないとの予報ですが、近年は30℃を超える真夏日は当たり前になっています。そのせいで、外出時はもちろんですが、家にいたとしても暑さに負けて熱中症にかかるケースが少なくありません。


その原因のひとつは「窓」。壁または屋根に設けられる建築物の開口部で、基本的に人の出入りしない場所をいいます。窓の主な役割は光を採り入れることをはじめ、通風し、眺望などですが、監視、緊急時の避難口としても利用されることもあります。引違い窓、回転窓、天窓、出窓、はめ殺しなど、開閉方法はさまざま。外界と屋内との仕切りには、一般的な住宅の場合、ガラスや障子、雨戸などが使われています。


窓は暮らしに必要なものですが、夏の場合、そこから差し込む強い太陽光(直射熱)が室内温度を上げてしまうケースが多いのです。特に大きな窓は、その面積に比例して、太陽光や屋外の熱を室内に取り入れる傾向があります。これを放置しておくと、エアコンの効率も悪くなり、冷房費もかさんでしまいます。そこで考えたいのが、窓をはじめとする開口部の暑さ対策です。




窓にひと手間加えて、部屋を快適にする日本人の知恵



大がかりなリフォームをしなくても、窓から侵入する太陽光や熱風を緩和することは可能です。まず、簡単に利用できるのが、日本で昔から用いられていた「すだれ」や「よしず」でしょう。「すだれ」は竹やヨシ(葦)などを編んだもので、もともとは牛車や部屋の周囲の鴨居などに掛け、目隠しや日よけに用いられていました。現在はプラスチック製も登場していますが、使用法は同様で、特に夏は窓や軒先に掛けて日よけにしています。


「よしず」はすだれより大きく、直射日光を避けるため、開口部に立てかけるようにして使います。素材は竹や葦が中心でしたが、すだれと同じく、帆布やポリエチレンほか、違う材質を用いた製品も販売されてきています。たとえば洋風の「シェード」「日よけスクリーン」には遮光性、UV・紫外線カット機能を持った製品も多いようです。


すだれやよしずをはじめ、シェード類はホームセンターなどで手軽に購入することができます。ただ、大きくて重量もあるため、持ち帰りが難しい場合は、通販などでも扱っていますから、調べてみるといいでしょう。


カーテンやロールスクリーンには注意が必要?





カーテンやロールスクリーンを付けるのも、暑さ対策には欠かせません。しかし、カーテンやロールスクリーン生地自体が太陽光で温まってしまい、輻射熱を放出すると、逆に室内温度が上がることになります。ですから、夏場は「遮熱カーテン」に付け替えるのもおすすめです。遮熱カーテンには、ステンレスをコーティングしており、熱を吸収し、輻射熱が少なくなる製品、セラミックを使用した遮熱繊維を用いたカーテンなどがあります。


また最近では、「遮熱フィルム」や「熱線カットフィルム」と呼ばれる窓に貼るフィルムも登場。手頃な価格で購入でき、自分で貼ることもできますから、まずここから試してみてもいいでしょう。







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