「地元ならではのメリット」が期待できる「地域密着業者」のすすめ





このところ、大手アパート建設・賃貸会社のニュースが問題になっています。この会社が建てた約1900棟の物件が違法建築(建築基準法違反)であることが発覚。改修を行うため、約1万5000名の入居者が転居を余儀なくされています。


問題の物件は設計図に基づく施工ではなく、耐火性、遮音性の基準に満たないといったもので、どうやら「工期を短縮する」「人件費を節約する」目的で手抜き工事が行われていたようです。


この不祥事に対し、国交省は営業停止や業務改善命令を出す可能性があるといいます。テレビCM放映、各種媒体への広告を展開していた大手建築業者が、まさかこれほど多くの違法建築物件を扱っていたとは……利用者の方は青天の霹靂だったと思います。


家探し、家作りをする場合、どうしても、大手や有名企業に目がいってしまうものです。このようなケースは稀なことでしょうが、建築業者を選ぶ時は、会社規模だけでなく、あらゆる面をチェックする必要があるといえます。



不動産会社、建築会社を選ぶときの基礎知識



家を借りる・買う、また新築・リフォームする場合、不動産会社・建築会社には、大きく分けて「大手・有名企業」「地域密着型会社」という2種類の選択肢があります。前者は広告やCMなどでも知られ、自社HPを含め、各支店で賃貸・新築物件数を多数抱えているのが特徴。建築会社においては、その会社ならではの構法、先進の技術を用いた住宅や什器が魅力だといえるでしょう。


大手会社の主な特長



不動産会社
・物件数が豊富で、取り扱うエリアが広い。取引実績が豊富。
・店舗が駅前にある、同じ市内・県内に複数置かれているなど、利便性が良い。
・全国にネットワークがあるため、どこにいても希望のエリアを紹介できる。
・紹介制度があり、友人知人を紹介すると商品券や景品がもらえるといったサービスあり。
・自社管理物件が少ないため、交渉が難しいケースもある。
・空室確認などに時間がかかることも。
・担当営業のスキルが低いと、物件が見つからないことがある。


建築会社
・展示場、モデルハウスがあるので、家作りがイメージしやすい。
・独自の構法や資材などを用いるため品質が安定。
・施工期間は比較的短め。
・カタログ製作費や宣伝広告費、人件費などの経費が価格に含まれていることがある。
・住宅プランが規格化されているため、注文住宅でも設計の自由度が低い、また制限されることも少なくない。
・細かな見積もり提示がなく、部分的な見直しをすることが難しい。
・現場や施工は、下請けの建築会社や工務店に依頼することも多く、その会社によって完成度が左右する場合がある。


このように大手にもメリット、デメリットがあります。賃貸物件、販売物件が希望にマッチしないのであれば、無理に大手で選ぶことはないといえるでしょう。



地域密着型不動産会社・建築会社の特色



一方、地域密着型の不動産屋会社は、大手に比較すると取り扱い物件は少なめ。ただし、長く地域に根差したことで得られる情報、大家さんとのパイプを持っており、大手サイトには掲載されない掘り出し物が出てくる可能性も多いようです。また地元の建築会社は、エリア内の土地(地質や歴史など)や気候に詳しいため、風土や立地条件に合った家づくりの提案が可能だといえます。


地域密着型会社の主な特長



不動産会社
・基本的にエリア情報に詳しく、地域性や利便性についても説明してもらえる。
・地元の地主さん、大家さんとも長くお付き合いしていることが多いため、意外な掘り出し物件を持っていることがある。
・家賃や諸経費などの面で、融通のきく場合も少なくない。
・候補物件近隣の様子、同じ物件にどんな人が住んでいるなどの情報を得やすい。
・取り扱う物件が少なく、エリアが限られてしまう。
・世話好きの不動産会社だと、入居後の付き合いが生じることがある。


建築会社
・地域密着型のためフットワークが軽く、修理やリフォームといったアフターケアが容易(ただし、会社によってバラつきがある)。
・注文住宅の場合、設計の自由度が高いため、施工主が希望する間取りや設備を取り入れやすい。
・大手に比較すると、宣伝や広告費などの経費がかからない。
・職人を抱えていることが多いため、施工中の急な変更にも柔軟な対応が可能。
・大手に比べると、施工期間は比較的長め。
・大手会社の下請けがメインで、すべて注文による施工のできないケースがある。
・会社によって、大工・職人のレベルが違うことがある。


地域密着型にも、それぞれ一長一短はありますが、物件探しの第一条件が「好きなエリアに住みたい」「この街に決めている」のなら、大手よりこちらがおすすめだといえます。というのも、地域密着型不動産会社や建築会社は、「地の利」を有しているからです。


物件数は少なくても、一件あたりの情報量は地域密着型の方が期待できますし、新築を建てるなら、細かいメンテナンスなどのことも相談できる、地元の建築会社に軍配が上がります。



不動産会社や建築会社を決める時は、これらを踏まえて、希望や条件を少しでもかなえてくれるところを選んでください。









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