建て替え、リフォーム、どれを選べばいい?





念願の一軒家やマンションを購入すれば、どうしても「建て替え」か「リフォーム」かで悩む日がきます。また最近は中古住宅や古民家を購入し、建て替えまたはリフォームして住む人も多いため、物件の選択に迷ってしまうこともあるようです。


建て替えやリフォームする場合、まず築年数や目先の費用が気になるところですが、実は物件の状態によって選択肢は異なります。


そこで、どのような状況において「建て替え」「リフォーム」を選び分ければ効率的なのかを調べてみました。



リフォームで大丈夫な物件、建て替えが必要な物件



建て替えやリフォームを考える主なきっかけのひとつは、やはり築年数だといいます。「築25年だからリフォーム」「築35年になるから建て替え」だと、住宅メーカーや建築会社に相談する人が多いようですが、築年数だけで決まるものではありません。


築年数以前に、現在の家や部屋、敷地の状況や状態、間取りはもちろん、家族が増える、賃貸にするなど、住んでいる人の目的・活用によって選択肢が変わるからです。極論ですが、たとえば大きな災害などに見舞われた場合、築浅でも建て替えなければなりませんし、築古であってもリフォームで済むことも少なくありません。


ただ、よほどのことがない限り、最初はリフォームを考えるケースが多いでしょう。そこで、どのような時にリフォームをしたらいいのか、その目安を調べてみました。



リフォームを考える目安



●住宅設備の劣化対策と更新


家も室内の設備も、使っていれば必ず劣化します。「使い勝手が悪くなってきた」「お湯が出にくい」といった症状が、台所や浴室・洗面所、トイレなどの機器に現れた場合、安全に生活するためにもリフォームを考えてみるといいでしょう。また、設備機器の性能は、日進月歩です。リフォームの際には最新の製品に交換、同時にバリアフリー化や使い勝手の改善も視野に入れておくことをおすすめします。




●住む人のライフスタイルの変化


「入居時は夫婦二人だったのに子供ができた」「高齢の両親と同居することになった」など、人のライフスタイル時間と共に変わっていきます。その時、最初に購入した時の家やマンションの間取りや設備がそのままだと、住みにくくなることもあるでしょう。


家族が増えたら増築、間取り変更、二世帯住宅に、子どもが独立したら減築、住む人が高齢化したらバリアフリーなどのリフォームを考えるといいでしょう。




●地震対策を始めとする住宅の性能向上


昭和56年(1981年)以前に建てられた住宅には、現行の耐震基準を満たしていないものもあります。東日本大震災をはじめ、近年は日本各地で大きな地震が発生していることもあり、耐震補強はしておく必要があるといえます。


耐震性能を向上させるには、基礎や壁の補強、耐力壁を増やす工事を行います。耐震性能に不安のある場合は、まず専門家に相談するなどして、現在の住まいの状態を把握し、リフォーム計画を立てるようにしましょう。




●バリアフリー


「バリアフリー」と聞くと、「高齢者のため」と思われがちですが、もともとは「利用者すべてに優しい設計」を意味します。住み慣れた家やマンションで長く、安心・安全に暮らすためにも、手すりの設置、段差の解消をはじめ、廊下を広げるなどのリフォームを早めに行うのもおすすめだといえます。




●寒暖差を失くし、快適に暮らすための性能向上


近年は、新築の段階で「断熱性・気密性・遮光性」の高い建築材を用いた、冷暖房機器を使わなくても快適に暮らせる住宅やマンションが増加、また床暖房も普及しています。ただ、このような機能を設けていない物件もまだあり、リフォームで性能アップを図る人も少なくないようです。


住宅性能が上がれば冷暖房効率もよくなるため、光熱費が節約できます。また、ヒートショック(浴室やトイレで起こる、急激な温度変化が体に及ぼす影響)を軽減することも可能で、特に高齢者のいる家族には適しています。




●その他


「親の家を用いて、または中古住宅を購入して賃貸物件にしたい」といった資産活用的な目的にもリフォームが必要になります。


以上のような理由であれば、建て替えよりもリフォームで十分だといえます。ただし、築年数が極端に古い物件、立っている土地に問題がある(地滑りなど、自然災害の可能性が高いなど)といった条件が重なると、建て替えの方が安心というケースもあるため、まずは状況をきちんと把握するようにしてください。



リフォームを決める前にしておきたいこと



やはり「どんなリフォームにするのか」を明確に決めておくことです。そのうえで、図面などを用意してリフォーム箇所を洗い出し、複数あれば優先順位を整理しておきましょう。「家族や身内だけで決めるのは不安だ」というのであれば、建築士・インテリアプランナー・インテリアコーディネーター・増改築相談員といった専門家に相談することもおすすめ。必要な費用も教えてくれるので、おおよその予算も知ることができます。


今回はリフォームでの解決を紹介しました。次回は建て替えと、それに伴う解体についてお話ししたいと思います。









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