面倒だけど役に立つ「ご近所付き合い」のコツ





近年、「ご近所付き合いが苦手」「近所に誰が住んでいるかまったく知らない」というが増えています。

特に賃貸に住んでいる若い世代は「どうせ学校を卒業したら引っ越す」「良い物件を見つけるまでの腰かけ」といった理由で、「ご近所付き合いは必要ない」と考えているそうです。



確かに、このところ「近所とのトラブル」が様ざまな事件につながるケースもあるので、不用意なお付き合いをする必要はないといえます。

ただ、「ご近所のことを何も知らない」「まったく交流がない」ままだと、いざというときに「自分の身を守れない」こともあるのです。



そこで今回は、ご近所付き合いのメリットと上手な立ち回りのコツを考えてみましょう。



「ご近所付き合い」は情報の宝庫?



「ご近所付き合い」に対して、「面倒くさい」「できれば絶対にしたくない」「干渉されるのが嫌」という意見が多いといいますが、メリットはまったくないのでしょうか?
そんなことはありません。実はご近所付き合いで、生活を快適にする多くの情報を得ることができるのです。



ご近所付き合いで得られる主なメリット



近隣にどんな人が住んでいるかわかる:ご近所トラブルは、「住む相手がどういう人間か分からない」状況で起こりやすい。
自分の家や部屋(賃貸の場合、特に同じ階、両隣り)の周辺住人を把握しておくと、たとえば、「隣りは小さな子供がいる」とわかれば、前もって騒音に気をつけることができるなどの対処がしやすい。


子どもを犯罪から守ることができる:ご近所がお互いの家族構成、親の顔を知らないため、子供が不審者と歩いているのを見ても、「あれが両親(親戚)」で終わってしまう。
最低限の情報を知らせておけば、子供を狙う犯罪を抑止できる。


地域の情報を教えてもらえる:他県・他市から引っ越してきた場合、ゴミ出しなどの方法が違うケースも少なくない。
公的なルールはもちろん、近隣の学校や病院、商店街、店舗の評判、治安など、地域の生活情報を手に入れることができる。


緊急時に協力し合うことができる:たとえば、地震や台風といった災害に見舞われたとき、お互いの情報を共有しながら、迅速かつ安全な避難行動ができる。
また、自力での脱出や避難が困難な場合、普段から交流があれば、「行方不明者がいる」と気付いてもらえやすい。


よく、「知らない土地に引っ越しても、スマホで情報を得られるから、近所付き合いなんて必要ない」「いざとなったら、家族や友人にラインで連絡すればいい」という人がいます。
普通に日常生活を送るだけなら、その通り。スマートフォンやパソコンを持ち、その場所が通信エリア内なら、どんなところに住んでも情報収集に困ることはありません。


ただ、そういう人が有事で孤立してしまい、加えてスマホを失くす、使えなくなる状況に陥ったら、自分の危険をどうやって伝えるのでしょう?
危機を回避できたところで、居住エリアの避難場所を調べることもできません。 さらに、たとえスマホを持っていても利用者が殺到して通じにくくなることは、過去の災害で証明されています。


それでも「非常時なのだから、誰かが助けてくれる」といった考えは、正直なところ通用しないでしょう。
災害時は自分、自分の家族の安全確保が最優先。被害が大きければ大きいほど、その気持ちが強くなるのは当たり前です。
たとえ身内の無事を確認したところで、普段からお付き合いのあるご近所さんならまだしも、「何をしているのかもわからない、言葉を交わしたこともない隣人」の安否を気にするケースは少ないと思われます。


ちょっと厳しいことをいいましたが、ご近所付き合いが苦手な場合、有事における避難場所の確認、食糧や水の確保など、「自分の身は自分で守る」ための準備をしておくのがおすすめだといえます。




大切なのは「あいさつ」。上手なご近所付き合いで快適な暮らし



近年、若い世代はSNS頼りで、コミュニケーションをとるのが苦手だといいます。
そのため、「ご近所付き合いをしたほうがいい」と言われても、「何を話していいのかわからない」とあきらめてしまうようです。


ご近所付き合いの第一歩は「あいさつ」。
近隣の住人に合ったとき、声をかけられたとき「おはようございます」「こんにちは」とあいさつをしていますか?無言で行き過ぎていませんか。
無理に世間話をする必要はありません。日常のあいさつをしておけば、「ああいう人が住んでいるのか」とご近所さん側も安心します。


逆にあいさつを無視すると、「感じ悪い」と思われる可能性があります。
それくらいで済めばいいですが、中には尾ひれをつけて、悪口を言う人もいるといいます。
ですから、あいさつだけは心がけておきましょう。




ご近所付き合いで最低限おさえておきたいポイント



・近所の人に会ったら「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」といった日常のあいさつだけは欠かさないようにする。
・ご近所さんとの会話は「聞き役」で。自分のことは2割程度にとどめる。
・住民の愚痴や悪口などは絶対にNG。相手が言っても同調しない。住人トラブルは大家さんや不動産会社に相談。
・自分のことや家族の詳細(会社名や子供の学校名など)は基本的に話さない。
・独身女性のひとり暮らしの場合は、なるべく単身者であることがわからないよう注意する。








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