知っているようで知らない「給湯器」の基礎知識





給湯器は日常生活になくてはならない家庭機器です。
形態や使用燃料の違う、様ざまな種類があり、それぞれの用途に応じて使うのが一般的。
ただし、賃貸(戸建て・集合住宅)の場合だと、設置されている給湯器の種類、スペックを知らずに使っているケースも多いのではないでしょうか。
ひとり暮らしではあまり感じないかもしれませんが、2人以上で住む場合、給湯器の種類によっては「お湯が突然水になる」「水量が弱い」などの問題が出ると聞きます。
それは、その給湯器が家族構成や生活スタイルに合っていないと考えられるのです。


そこで今回は給湯器の基礎知識と基本的な選び方を調べてみました。



意外と知らない自宅で使っている給湯器



「どんな給湯器を使っていますか?」と聞かれて、皆さんはメーカー、名前、型番、スペックなどをすらすらと答えられますか?
メーカーや名前くらいは知っていても、性能や特徴といったスペックとなると、首をかしげてしまうことも少なくないでしょう。


これが白物家電や電化製品なら、カタログを取り寄せたり、家電量販店で実物を見るなどチェックする人も多いようです。
家を建てる時は建築士や建築会社におまかせ、賃貸なら付属製品を当たり前のように使っていると思います。
それで不自由を感じることはあまりないでしょうが、たとえば給湯器の故障、買い替え、家のリフォームなどの時、
給湯器のことをわかっていると、より生活が快適になります。




一番普及率の高い「ガス給湯器」。次点は意外に「石油給湯器」



給湯器とひとくちにいっても、様ざまな種類があります。
一般的な給湯器としては、「ガス給湯器」「電気給湯器」「石油給湯器」などが普及しています。
中でも広く使われているのは、給湯力が高く、故障が少ないガス給湯器です。
また価格帯も工事費を含めて数万円からと幅広く、初期負担のかからない点も選ばれる理由のひとつになっています。
次点は「石油給湯器」で、パワーある給湯能力、維持管理費の手軽さも手伝って、寒冷地ではこのタイプが重宝されているそうです。
「電気給湯器」は貯湯タンクに沸かしたお湯を蓄えて使います。


なお、近年は用途によって電気とガスを組み合わせた「ハイブリッド給湯器」、給湯と同時に床暖房も行う「暖房機付き給湯器」といった多機能タイプも登場。
省エネ対策を施した「エコ給湯器」などの給湯器も注目されています。




主な給湯器の種類と特徴



・ガス給湯器
燃料はガス(都市ガスやプロパンガス)。
メリットは故障が少なく、燃料制御が簡単。
また高い給湯力を有している点。
使用量に合わせた製品を選択するのがポイント。
運転音が大きめ、冬場は凍結対策が必要になる、ランニングコストが高めなのがデメリット。


・電気給湯器(電気温水器)
燃料は電気。「電熱ヒーター式」と「熱交換式」の2種類。どちらも貯湯タンクに沸かしたお湯を蓄えて利用する(電気代の安価な深夜~朝にお湯を蓄えるものが多い)。
オール電化住宅の普及に伴い需要も増加。メリットは寒冷地でも使用可能、ガス給湯器に比べてランニングコストが安価という点。
貯めたお湯を使い切ると水になってしまうというのがデメリット(追加でお湯を沸かすことは可能)。


・石油給湯器
燃料は石油(灯油)でランニングコストが比較的安価。
パワフルな給湯能力で寒冷地や業務などでの利用に効果的。
デメリットは貯湯タンクが必要、燃焼時の排気臭、運転音が大きい、給油の手間がかかるという点。


・ハイブリッド給湯器
少量のお湯を使う時は電気で、お風呂にはガスでなど、電気とガスの切り替えで効率的にお湯を沸かすタイプ。
そのため、ランニングコストを削減できる。
他給湯器に比較すると、給湯器サイズが大きめなのがデメリット。
一戸建てなら問題ないが、集合住宅に導入するときは事前確認が必要。


・暖房機能付き給湯器
給湯すると同時に床暖房を行うシステム。
ガス式と電気式とがあり、床下のパイプにお湯を循環させて室内を暖めることができる。
ガス式の場合、床下に温水配管工事を行わなくてはならないのがデメリット。


・エコ給湯器
電気式の「エコキュート」、ガス式の「エコジョーズ」、石油式では「エコフィール」などがあり、それぞれ熱効率を高めるシステムとなっている。
エコキュート:大気の熱を回収して熱効率を高めてくれる「ヒートポンプ式」を採用。
エコジョーズ:ガスの排熱を利用して効率的にお湯を沸かすシステム。熱効率が高く、通常のガス給湯器よりもランニングコストが安い。
エコフィール:お湯を沸かす際に発生した熱を再利用し、効率的にお湯を沸かせる。




必ずチェックしておきたい「給湯能力」とは。



新たに給湯器を購入する時、また賃貸物件を探す場合、確かめておきたいのが「号数」です。
これはお湯の量のことで、一般家庭用においては、主に16号、20号、24号の機器が使われています。


号数は「水温+25℃のお湯を1分間に何ℓ出せるか」を表わし、1分間に20ℓであれば20号となるわけです。
例えば水温15℃の時20号の機種は、40℃のお湯を1分間20ℓ出せるということになります。


号数が大きければ、一度に大量のお湯を使うことが可能です。
しかし号数が小さいと、お風呂とキッチンで同時にお湯を出すと、お湯が水になることがあります。
このようなことのないように、住む人の数や用途を考え、適切な給湯器を選ぶようにしてください。






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