知ってるようで知らない「照明器具の基礎知識」



暗くなったら、スイッチをパチン。部屋や家自体を明るく照らしてくれる「照明」は、現代人になくてはならない電化製品です。また、照明は夜道を照らすなど、防犯にも欠かせません。
当たり前に使われている照明ですが、いざ電球が切れてしまったり、新築で入れる時、どれを選んでいいのかわからないこともあります。ということで、今回は照明について調べてみましょう。



賃貸には照明器具が付いていない?


自分で家を建てる場合は、設計・施工の段階で照明器具が決まり、入居日までに取り付けられますが、賃貸には照明器具がないケースがあります。通常は物件をあっせんした不動産会社、住宅メーカー、工務店が知らせてくれるとは思いますが、中には「引っ越してから、照明器具のないことに気付いた……」という話も耳にします。近年の築浅物件には照明器具のついた部屋も多いようですが、前の住人が購入したものだと、転居先へ持っていくこともあるため、天井には何もないという状況になっています。

電気に詳しい人や引っ越し経験のある人なら問題ありませんが、初めてひとり暮らしをする人などは「どんな照明器具をつければいい?」「素人が照明器具を勝手に付けても大丈夫?」と考えることもあるでしょう。まず、賃貸物件に多くついているのは「シーリングライト」です。様ざまなタイプがありますから、自分の部屋に合った製品を選びます。シーリングライトのほとんどは、工事なしで簡単に取り付けられ、特別な資格も必要ありません。

なお、シーリングライトの光源には主に蛍光灯、LEDが採用されています。暗くなって来た際に蛍光灯なら交換できますが、LEDは照明器具と一体型になっているものがほとんどで交換できません。つまり照明器具ごと変える必要があります。とはいえ、LEDは一度設置したら10年程度は持ちますから、頻繁な交換は必要ないといえます。その物件に長く住むのであればLED、引っ越しを予定しているなら蛍光灯にしておくといいでしょう。ただし、次の物件も同じタイプの照明機器が使えるなら、LEDでもかまいません。



照明のタイプと光源の種類


部屋の照明は、天井に主照明が1灯(1室1灯)」が基本です。多いタイプは天井に直接取り付け、部屋全体を明るく照らす「シーリングライト」。他には応接室やリビング、吹き抜けに使われる「シャンデリア」も人気で、吊り下げと天井直付型があります。また食卓などには、チェーンやコードで上から吊るす「ペンダントライト」も用いられることが多いようです。1灯だけでは明るさが足りない場合は、補助照明として「ダウンライト(天井に埋め込んで使う)」「フロアスタンド(床に置くタイプの照明)」をはじめ、「スポットライト」「ウラケットライト」、テーブルなどの上に置く「テーブルスタンド」、床に近い場所に取り付けて足元を照らす「フットライト」を利用するのも効果的です。

照明に用いられる光源にもいろいろ種類があります。主なものは下記の通りです。

●白熱灯:ガラス内のフィラメントに電気を通し、高温にすることで発光させる。市販されている白熱電球の寿命は1000~2000時間程度。現在は地球温暖化防止や環境保護の観点から、寿命が短く電力消費の多い白熱灯は製造自体が少なくなっている。主な特徴:価格が安い、寿命が短い、電気代がかかる。

●蛍光灯:家庭からオフィスまで、光源の主流となっている。低圧のアルゴンおよび水銀蒸気中の放電によって発生した紫外線を、管内に塗布した蛍光体によって可視光(可視光線)に変換する放電灯。主な特徴:かつては青白い光というイメージを持たれていたが、現在は白色、昼白色、電球色など様ざまな色がある。広範囲に明るく照らすことができる。熱の発生が少なく、白熱灯に比べて寿命が長い。比較的に電気代が安い。

●LED(light emitting diode):接合部に電気が流れると光る素子「発光ダイオード」を用いた照明装置。他光源と比較するとエネルギー効率に優れ、低消費電力ということで、近年の照明器具に多く採用されている。主な特徴:軽量かつ低消費電力。白熱灯や蛍光灯に比べて寿命がかなり長い。省エネ効果が高い。他の光源に比べて価格が高い。

照明器具や光源を選ぶ場合は上記の特徴を踏まえ、自分のニーズに合ったものを選択するようにしてください。特に一戸建ては部屋数が多く、また間取りの大きさによって光源を変えることもあるため、それぞれに応じた照明器具が必要になるケースも少なくありません。家自体の設計・施工は大切ですが、同時に照明も考えておくといいでしょう。



部屋の明るさは年齢によっても変わる


一般的な基準として、部屋の明るさは20歳を想定しているそうです。そのため、高齢者の部屋の照明には、約2倍の明るさが必要だといわれています。白熱灯、蛍光灯などを変える場合、「暗いな」と感じたら、明るいものを選ぶ方がよいでしょう。






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