10月初旬までは「真夏日」だったにもかかわらず、このところ秋を通り越して、一気に真冬の気候になっています。この間まで半そでを着ていたのに、いきなりダウンジャケットを出したという人も少なくないでしょう。季節の変わり目は体調も崩しやすいので、今年は早めに冬支度をした方が良いかもしれません。

そこで今回は、定番暖房機や便利な防寒グッズを紹介してみたいと思います。

エアコンがあっても、やはり「こたつ」が恋しい

一軒家、集合住宅、どんな家に住んでいても、寒くなると恋しくなるのが「こたつ」ではないでしょうか。今は賃貸にもエアコン付きの物件が多く、ストーブ、ホットカーペットといった暖房器具もありますが、こたつで温まるのは別格だという人は多いようです。

というのも、こたつには家族住まいであれひとり暮らしであれ、いろいろな利点があるからだといえます。

こたつを使うメリット

足元がとても温まる：冬は足元が冷えやすくなります。女性の方はなおさらでしょう。こたつは足元がしっかり温まるだけでなく、暖気で頭がぼーっとなりにくいのも特長。また、基本的に温度調整が可能なので、熱くなりすぎることもないのが利点だといえます。
電気代が安い：エアコンや石油ファンヒーター、電気ストーブ、ホットカーペットなどに比較すると、１時間数円程度と電気料金が安いのもこたつのメリット。また灯油ストーブのように、面倒な継ぎ足しがないのも便利だといえます。
部屋の空気の乾燥がない：こたつを使用しても空気乾燥がないため、冬場はお肌の乾燥が気になる女性には最適だといえるでしょう。また特にエアコン利用の場合、喉の弱い人は加湿器が必要になりますが、こたつならその心配も少なくてすみます。
灯油ストーブのような臭いが気にならない：灯油ストーブの場合、灯油が燃えるにおいが気になることがあります。
オフはテーブルとして使える：今のこたつは冬専用の家具ではありません。こたつとして使わない季節には、かけ布団を外してテーブルとして利用できます。デザインも豊富にそろっているため、収納場所に悩む必要もありません。

風邪の原因？　こたつでの「うたた寝」は厳禁

このように、こたつは便利でコスパに優れた暖房機ですが、「うたた寝」には要注意です。その理由は、こたつで寝ると大量の汗をかいてしまい、体内の水分が奪われる＝脱水状態に陥ってしまうため。下半身が暖まり過ぎると、人間の身体は体温調節しようと汗をかきます。そのせいで上半身は冷えて、抵抗力が下がり、結局、自分の汗で風邪をひいてしまうのです。また喉や鼻の粘膜が乾燥することも、ウイルスが体内に侵入しやすくなる原因になります。これを防ぐために、上半身も温めるため毛布などをかける、マスクを使うという人もいるようですが、寝る時はこたつから出て、布団やベッドで休むのがおすすめです。

また「部屋が狭くなる」という点もこたつのデメリット。特にワンルームなど、ひとり暮らしの物件だと、こたつを置いただけで部屋の雰囲気が変わってしまうこともあります。ただ、近年は、掛け布団やこたつ用の敷パッドもデザイン性に優れた製品が豊富に出回っています。自分のイメージに合ったものを選べば、逆に温かみのある部屋を演出できます。

もっと手軽に、冬を暖かく過ごす便利なグッズ

このところ、ニトリ、イケヤ、ＣＡＩＮＺ（カインズ）などのホームセンターが人気を呼んでいます。家具やインテリア製品、食器や季節商品まで品ぞろえが豊富。色やデザインも多種多様で、もちろん冬を暖かく過ごすグッズもたくさんあります。中でも最近、注目されているのが機能性のあるクッションやひざ掛けです。そのひとつが「腰巻スカート」で、キルティング仕様になっており、スカートのように巻き付けることができます。またひざ掛けにも利用でき、コンパクトに折りたたんで収納（袋付き）することも可能。家庭でも洗濯できるため、とても便利な製品です。冬場の台所が冷えますから、家事をするときには重宝することでしょう。

また、「ロールクッション（ＣＡＩＮＺ、しまむらで販売）」も評判のグッズです。これは、もこもこのキルティングを筒状にした製品で、腰から足をすっぽりと覆うことができます。長いものは足首まであるので、下半身がしっかり温まります。この製品はペットに使う人も多いようです（昨年のイオンの製品はペット専用）。なお、「一度入ったら、（温かく快適なので）なかなか出てこられない」ということが、害虫駆除製品に似ている（？）せいか、お店の名前を付けて「カイホイ（カインズのロールクッション）」「しまホイ（しまむらのロールクッション）」と呼ばれています。

こたつをはじめとする暖房器具と、このような機能性あったかグッズを使えば、より温かく効率よく冬をすごすことが可能になります。グッズ類は1400円～2900円台と価格的にも手頃なので、試してみてはいかがですか。