不動産売買の強い味方!? ホームインスペクション(住宅診断)!!
住宅診断や建物状況調査という言葉を、聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。中古物件の購入をする時にホームインスペクションを利用するイメージが強いですが、大規模な新築タワーマンションでも利用されていることがあります。一体、どんなシチュエーションで、何のために、どんな利用をするのか、この機会に、お教えいたします。
新築住宅にホームインスペクションは必要ですか?
すべての新築住宅には構造躯体への10年間の保証が義務づけられています。
住宅の躯体部分とは、住宅構造耐力上の主要部分と雨漏りの防止をする部分のことです。
具体的には、基礎、柱、壁、床、屋根、梁(はり)などです。
保証があるから大丈夫というより、できれば保証が発生することがないよう、安心して暮らしたいですよね。
そのために、ホームインスペクションが利用されます。
新築マンションでの内覧会に立ち会うホームインスペクター(住宅診断士)
新築マンションでは、建物が完成する前から販売がスタートします。
モデルルーム等で仕様を確認したり、パンフレットに記載の間取りや価格帯で部屋を決めるのです。
人気の部屋は抽選もあるほどです。
新築マンションの売買契約は完成前に行われるのが通例です。
そのため、建物完成後に契約者向けの内覧会が開催されることがあります。
大手デベロッパーの大規模な新築タワーマンションの内覧会でも、脚立や調査器具を持ったホームインスペクターが契約者様と一緒に参加するケースがあるのです。
新築タワーマンションでは、建物の外に設置する仮設の工事用エレベーターを使用して建築資材搬入をすることがあります。その際、建物の外側から、ある特定の部屋のベランダの窓を利用して搬入をします。外から見て、ヘルメットを被った方等が上下に移動しているのを見たことはありませんか?
建築中の窓から資材を運び入れるので、各フロア毎に縦の列にある部屋が導線となり、工事用エレベーターからベランダを経由して運び入れられます。
購入者は、自分の部屋が資材を運び入れる導線になる部屋とは知りません。引越し業者が、引越しの運搬の前後で傷ついた箇所を保証することがあるように、導線の部屋は他の部屋よりも補修する箇所が多くなるのです。
内覧会では、プロのホームインスペクターと一緒に現地確認をされる方は、引き渡し迄に売主に修復してもらうよう依頼します。
売主側の業者からすると、購入者がホームインスペクターを連れて内覧に来られると、悪いことしていないのにちょっとドキドキして、何も問題がありませんように!! と心の中で祈る姿…。大きな問題がなくてホッとする、そんな光景が想像できます。
中古住宅では特に必要性を感じる場面が…
最近では空き家を安く購入して、リフォーム後に再販する業者も増えてきました。
建物全てをフルリノベーションして検査した証明書を付て再販する業者もいますが、
2階だけはフルリノベーションしているが1階は手付かず、そういった物件が過去にもありました。
2階は全部新品、水回りのキッチン、浴室、トイレ、もちろん部屋も新築のような状態。ただ、1階の水回りは使えるかどうかわからない、トイレも流れるかどうかわからない、エアコンも壊れてたからと外して穴が開いたまま、という具合でした。
当然、不具合があるかもしれないことを事前に説明されて、購入者が購入するか決めるわけです。
このケースの場合、購入者が不動産購入申込書を提出後、購入者自身にてホームインスペクション業者を探し・代金を支払い、調査を通じて安心を得てからの契約確定となりました。
当然、調査の結果次第では、長期的なリスクを鑑み、契約をキャンセルするという結果に至ることもあります。
一方で、売主側が費用を支払ってホームインスペクションをしてもらう、高い評価により安心感を与えて売りやすくするために行うこともあります。
まとめ
最近では投資用に海外にいる外国人の不動産購入者も増えています。
ローンを利用するのではなく、一括で購入してもらえるので、早く売りたい売主としてはありがたい話です。
アメリカでは不動産取引の標準的手続きとして、住宅購入者の8割以上がホームインスペクションを実施しています。
日本では、まだまだ利用が少ないホームインスペクションですが、
将来の修繕費用の削減のため、修繕費用を前提とした購入時の価格交渉の材料としても利用されている方もいらっしゃいます。
信頼できる公平なホームインスペクション業者、ホームインスペクターの選定も重要となります。
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