間取り図面だけでは判断できない3つのこと
憧れの新生活!ライフスタイルに合わせた「失敗しない」理想の家探し。

物件探しで重要視することは何でしょうか?
部屋数、収納、窓の数、南向きか、等、いろんな観点で探されるのではないでしょうか。ここでは、間取り図面からだけでは見抜けない現地確認(内見)時の重要ポイントを大きく分けて3つお伝えします。
物件探しは、エリアから確認される方がほとんどです。
職場に通勤しやすい。子どもの習い事・学校の学区内である。実家が近くて安心。憧れの場所に住みたい、等々。
完成済物件であれば、その次に間取りで選ばれる方が多いのではないでしょうか。
四角い形がいい。長方形がいい。
キッチンなら対面キッチン、独立型、アイランドキッチンなど。
ウォークインクローゼット、床下収納、パントリー。各部屋収納有、等。
各部屋への動線は、リビングを通らなけば各部屋に行けない間取りが好きな方もいますし、玄関からダイレクトに入れる個室が必要な方もいます。
決めたエリア、興味のある間取りがヒットしたら、現地を確認しましょう。
以下の3点が重要です。
①窓の位置
②空間認識
③周辺環境
順を追って1つずつ、失敗談も含め、お話しいたします。
①窓の位置 大きさ、場所、通風、騒音は?
窓といえば、リビングからベランダへの大きな窓、キッチンの窓、寝室の窓、浴室の窓、いろんな窓を想像しますが、その場所に特化した設計であれば、「生きた窓」があるはずです。
分譲住宅の中には、区画に関係なく同じ間取りで建てられた家もあります。せっかくの窓なのに、開けたら隣の壁しか見えない、ことは多々あります。隣同士の窓が同じ位置で、気まずい隣人同士にもなりかねません。
しっかりと考えた設計士であれば、その部屋によって微妙に窓の位置をずらしているはずです。
そんな気の利いた家は、細部にもこだわりが感じられます。
次に、玄関ドア、リビングの窓、全ての窓を開けて空気の流れを感じましょう。
たとえ北向きの家でも、空気の流れがある家では、カビ対策に振り回されることもないでしょう。
②空間認識、天井の高さは? 梁は? 段差は?電化製品・家具の大きさは?
心機一転、新生活にウキウキして、好みの電化製品・家具をサイズを確認せず買ってしまいがちです。
入るだろうと信じて、一目惚れした洗濯機を買ったはいいものの、実際に入れてみたら、洗面所の引き戸からは入りきらず、壁を壊すはめになった友人を知っています。
特に戸建は、上に行くほど階段が狭くなり、2階から3階まで辿り着けない大きいベッドのため、設置前に買い替えになった方もいらっしゃいました。
新居のための買い物は、万が一のことも考えて、予備の家具や家電を選んでおくと、万が一にでも入らなかった際に、差し替えてくれる店舗もありますので、事前にチェックしておきましょう。
冷蔵庫も予想外の梁のせいで、キッチンに収まらず、リビングに設置される方もいるほどです。
コンセントの位置の確認も忘れずに。
③周辺環境は? 曜日や時間帯、天気で違う?
学校に近ければ、運動会のシーズン等の騒音があります。それを微笑ましいと思えるか思えないか。
気になる方は窓を閉めた状態で室内にて音の確認をしましょう。
家具等が何もない状態での音確認は、室内の話し声も吸収されずに響くので、室内の音を静かにして窓を開け閉めしてみましょう。
通行量、人通りの流れはどうか。
曜日や時間帯によって一通や通行止めになったりして車が出しずらいケースもあります。商店街が近いエリアにありがちですので注意が必要です。
近隣に観光スポットがあり、観光客が玄関前の階段に座り込み、住人が出られないと嘆く家もあります。
古くから住まわれている方は、それが当たり前のようになっているようですが、知らないで住んでから気づくのは避けたいですね。
雨の日もおすすめです。浸水はないか。水捌けはよいか。向かいの家は水たまりがあって浸水被害もあるのに、道路を挟んだ別の家は全く被害に合わないこともあります。
まとめ
物件探しの際、みなさん、それぞれ譲れないポイントもあるかと思います。
特に建築中の物件は、かなりの想像力が試されます。わからないことや不明なことは、気軽に何でもプロに聞いてください。その情報を共有いただき、お客様と一緒に考えてまいります。メリットとデメリットも、それぞれのライフスタイルによって解釈が変わってきます。憧れの新生活!ライフスタイルに合わせた理想の家探し。ぜひ、お客様の理想の家を聞かせてください。