買主が早めに知っておくべき、不動産購入時の必要書類一覧







不動産の購入を検討するのが初めての場合、「どのような書類が必要になるの?」「何をいつごろ用意しておくべき?」という疑問を抱えることも少なくないでしょう。



ここでは、不動産購入を考えている方に向けて、買主向けの必要書類について解説していきます。




不動産購入時の必要書類について



物件が見つかってから引き渡しまでに「購入の申込時」や「住宅ローン審査時」「不動産の売買契約時」「住宅ローン契約時」「引渡し時」などそれぞれの段階で手続きがあり、その都度必要書類が異なります。
以下では、おおまかな流れを把握しながら必要書類をご紹介します。


◇不動産購入時の必要書類一覧

◎購入申込時

・購入申込書(不動産会社の書式)

・本人確認書類



◎住宅ローン審査時

・事前審査申込書

・本人確認書類

・収入証明書類

・物件に関する書類(物件の詳細が分かる書類で物件により異なります)

・他に借り入れがある場合に分かるもの

※金融機関によって若干、必要書類も異なります



◎売買契約時

・本人確認書類



◎住宅ローン申込時

・借入申込書

・団体信用保険申込書兼告知書

・本人確認書類

・収入証明書類

・住民票(3か月以内のもの)

・印鑑証明書(3か月以内のもの)

・他に借り入れがある場合に分かるもの

・物件に関する書類(物件の詳細が分かる書類で物件により異なります)



◎住宅ローン契約時

・住宅ローン契約書

・抵当権設定契約書

・住民票(3か月以内のもの)

・印鑑証明書(3か月以内のもの)



◎引渡し時

・住民票(3か月以内のもの)

・印鑑証明書(3か月以内のもの)



不動産を買うときの流れについては

「不動産を買うときの基本的な流れとチェックすべきポイントとは?」

をご参考ください。



1.購入申込時、売買契約時に必要な書類




購入したい物件が見つかったら購入の申し込みをしますが、申込時点では購入申込書と本人確認書類(運転免許証、健康保険証、パスポートなど)が必要です。購入申込書は不動産会社が用意してくれます。



申し込みから契約まで進んだら、売買契約時には売買契約書と本人確認書類が必要です。もちろん売買契約書は不動産会社が用意してくれるので契約内容をしっかりと確認します。



今後は2022年5月のデジタル改革関連法の施行とともに電子契約が進んでいくと思われますので、事前に必要書類や手続きについて理解しておくようにしましょう。なお、代理人が契約に立ち会う場合には、委任状、印鑑証明書(本人及び代理人)、本人確認書類(本人及び代理人)が必要です。



2.住宅ローン関係で必要な書類




不動産購入では住宅ローンの手続きが発生するということを留意しておきましょう。住宅ローンの審査を通ったら、売買契約、住宅ローンの申込から住宅ローン契約、という流れを経て、物件の引渡しが行われます。
住宅ローン審査時には所定の事前審査申込書、本人確認書類、収入証明書類、物件書類、他に借り入れがある場合に分かる書類が必要です。



収入証明書類というのは給与所得者では源泉徴収票、個人事業主では確定申告書など、法人では決算報告書などのことです。住宅ローン審査には物件の詳細が分かる物件概要書、図面、土地公図の写し、間取図などを添付します。他に借り入れがある場合には、返済予定表の写しまたは残高証明書が必要です。


住宅ローン申込時には、審査時に必要な書類に加え、借入申込書、団体信用保険申込書兼告知書、住民票、印鑑証明書が必要です。団体信用保険申込書兼告知書というのは、省略して「団信」と呼ばれることが多いのですが、住宅ローンの返済期間中に債務者が死亡したり、高度障害を負ったりしたときなどに保険金で住宅ローンが完済される保険です。


住宅ローン契約時には、住宅ローン契約書、抵当権設定契約書、住民票、印鑑証明書が必要です。なお、夫婦などで収入を合算する場合には本人及び収入合算者も書類の提出を求められます。



引渡し時に必要な書類




不動産の引き渡しや残金の決済時には、登記手続きをするために住民票、印鑑証明書が必要です。(夫婦などで共有する場合でも同一世帯であれば家族全員が記載されている住民票でOKです)



必要書類を用意する際の注意点




書類を用意する際の注意点として、印鑑証明書と住民票(法人の場合には会社謄本)は3か月以内のものを取得するということを踏まえておきましょう。また、金融機関によっては提出書類に多少の差がありますので、書類に不備のないように事前に確認しておきます。



不動産購入時の買主の必要書類まとめ




今回は、不動産購入時(買主側)の必要書類や書類を用意する際の注意点などを解説しました。


どのような流れで、書類が必要なのかをイメージできればスムーズに取引を進めることができます。
どのタイミングでどの書類が必要なのか、もし、自宅を買い替えたいという場合には「売主側」「買主側」の両方の必要書類もあるので、スムーズに進めるには事前に相談をしておくとよいでしょう。


時間的に余裕がない場合、金銭的に余裕がない場合など状況は様々ですが、そういった時にたよりになるのが不動産会社です。不動産購入のタイミングや費用、書類などでためらっているようであれば、まず相談することから始めましょう。