耐用年数を守って、安全な暮らし




一戸建ても集合住宅も、新築のときはピカピカですが、長年住んでいれば、必ず「経年劣化」を起こします。たとえば、戸の開け閉めがしにくくなる、壁の塗装がはがれるといったトラブルが生じれば、改築やリフォームをしなくてはなりません。家や部屋自体はもちろんですが、時間の経過によってお風呂やコンロ、水道なども劣化していきます。「まだ火がつくから大丈夫」「ちょっと汚れているけど問題ない」とそのまま使い続けると、思わぬ事故の原因になることもあります。



家具調度品、家電、調理器具には耐用年数がある



家具や家電、調理器具は、決して安い買い物ではありません。そのため、ソファやダイニングセット はもとより、冷蔵庫、洗濯機といった大型家電は「使えなくなったら、または壊れたら買い替える(使える間は替えない)」という人も少なくないでしょう。しかし、ほとんどの製品には「耐用年数(設計上の標準使用期間)」が設定されています。たとえば家電の場合、壊れていないからといって期間を越えて使用すると、経年劣化による発火・けがなどの事故のおそれがあるということです。



主な家具調度品・生活家電の耐用年数




・冷蔵庫:8~10年
・洗濯機:7~8年
・テレビ:6~7年
・電子レンジ:8~10年
・エアコン:10年前後
・革張りソファ:2年~10年
・合成皮革のソファ:5~7年
・布張りのソファ:・ダイニングセット:7~12年

なお、「長期使用製品安全表示制度(2009年施行)」により、製造および輸入された家電製品5品目(扇風機、換気扇、エアコン、電気洗濯機・電気脱水機、ブラウン管方式のテレビには、「設計上の標準使用期間(標準使用期間)」、使用上の注意を促す内容の表記をすることが義務付けられています。本制度で表示されている項目は、「製造された年(または輸入された年)」「設計上の標準使用期間」「使用上の注意」です。

また、家電製品は長く使用していると故障することがあります。そのため家電メーカーでは、故障対策、製品機能を維持できるよう、必要部品の保有期間を定めています(本体をはじめ、取扱説明書、カタログ、メーカーのホームページなどで表示・公表)。なお、部品の保有期間は、製品の製造が打ち切られたときからの年限となります。主な家電の「補修用性能部品の保有期間」は冷蔵庫:9年、洗濯機:6年、カラーテレビ:8年、電子レンジ:8年、エアコン:9年となっています。



据え付けの家具や家電に注意



新築の戸建て、またはマンションに入居する場合、新しく揃えることが多い家電や家具は、建物や部屋と同じペースで経年劣化していきます。一方、注意したいのは中古物件(特に賃貸)です。中古物件にはコンロやエアコンなど、新築時に設置された、前の人が使っていた備品などが、そのまま残っていることがあります。入居に際して付け替える人もいますが、「まだ壊れていないのなら」と使い続けるケースも少なくないようです。

新築時に取り付けられたものであれば、何年経っているかはわかります。しかし、前の人が取り替えたもののだと、その時期がはっきりわからないこともあるでしょう。「耐用年数を過ぎているのかいないのか」が不明のまま、コンロなり家電を使うのは、思わぬ事故につながりかねません。一応動いてはいても「何かおかしい?」と思われる挙動があるようなら、買い替えを検討しましょう。



寿命の近いエアコンによくある挙動




・部屋が冷えない、暖まらない(使っていたら冷えや暖まりが悪くなった)。
・エアコンやエアコンの室外機から変な音がする(エアコンで故障しやすいのは室外機。こちらもチェックしておきたい)
・本体から水滴が垂れてくる(汚れが原因であることも多いので、洗浄によって改善するケースも多い)
・エアコンの動作の挙動がおかしい(たとえば、頻繁にエラーランプが点く、点滅するなど)
・風が弱くなった(汚れの蓄積が原因の場合もある)



コンロの寿命もチェックポイント



最近は「IH クッキングヒーター」「電気コンロ」など、電気調理器具のシェアも増えていますが、集合住宅では、まだガスコンロが一般的のようです。このガスコンロの寿命は10年前後となっています。使用頻度など、利用環境によっても変わるため、耐用年数に満たないのに故障、調子が悪くなったという声も少なくありません。ですから前の居住者が残していった、引っ越しの際に譲ってもらったコンロの場合、調子が悪くなっている可能性も考えられます。ガスコンロを交換する目安としては、以下のような挙動に注意しましょう。

・なかなか点火しない、火がつかない
・点火する時の音がおかしい。使用中に変な音がする
・勝手に火が消える
・不完全燃焼なのか、炎の状態がいつもと違う
・鍋底が煤で黒くなりやすい
・使用するとガス臭くなることがある
・エラー表示が出やすくなった

このような状態がでたからといって、必ずしも壊れているとはいえません。点火や火力関係のトラブルは、ガスコンロの乾電池を交換すると直ることがあります。またバーナーキャップの目詰まり、バーナー周辺の汚れも原因のひとつと考えらえます。いろいろ試しても改善されないのであれば、故障・寿命の可能性が高いといえますから、早めに交換することをおすすめします。










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